2023年12月20日 / 最終更新日 : 2024年1月30日 uehiro-admin-main コラム コラム:気象史料としての『承政院日記』(程永超) 『承政院日記』は、朝鮮王朝や大韓帝国の官庁である承政院(王命の出納を司る機関、朝鮮国王の秘書室に相当)による記録であり、朝鮮国王の命令や文書、国王と臣下とのやりとりなどを日単位で記録した史料です。『朝鮮王朝実録』と並び […]
2023年11月16日 / 最終更新日 : 2023年11月16日 uehiro-admin-main コラム コラム:裁判をするのも命がけ、な中世(石川光年) 私の専攻は日本中世の法や裁判についての研究です。というと大変難しそうな研究分野で(実際難しいのですが)、なぜそんな研究をやっているのだ、と言われてしまいそうです。ただ、史料を読んでみると中世の人々も、勝訴のためにさまざ […]
2023年9月29日 / 最終更新日 : 2023年10月24日 uehiro-admin-main コラム コラム:「拓本の力」(管野和恵) 収蔵庫にどうにか空きスペースを作ろうと箱や棚を点検していて、筒状の画仙紙の束が目に留まりました。板碑や句碑・歌碑・記念碑など、まくり(表装していない状態)の拓本でした(写真1)。平成10年代から20年代にかけて、博物館 […]
2023年9月7日 / 最終更新日 : 2023年9月7日 uehiro-admin-main コラム コラム:犬と猫を祀る場所(阿部さやか) 犬と猫といえば現代ではペット代表のような動物ですが、実は近世以前から彼らを鎮守として祀る地域があります。場所は山形県高畠町の高安地区。一つの集落の中に、犬を祀る「犬の宮」、猫を祀る「猫の宮」がそれぞれ建立されています。 […]
2023年8月31日 / 最終更新日 : 2023年8月31日 uehiro-admin-main コラム コラム:「丸吉皆川家日誌」の公刊―仙台藩領の商家当主が見つめた江戸時代(佐藤大介) 今回は、江戸時代には仙台藩領であった、磐井郡藤沢本郷(岩手県一関市・かつての藤沢町)の有力商家・丸吉(まるきち)皆川(みなかわ)家の当主が記した日誌について紹介します。 丸吉皆川家は、江戸時代の後期には、「東山」と称 […]
2023年8月8日 / 最終更新日 : 2023年8月21日 uehiro-admin-main コラム コラム:毛利コレクションの埴輪と杉山寿栄男(泉田邦彦) 石巻市博物館には「毛利コレクション」と呼ばれる、石巻市住吉町在住の故毛利総七郎が集めた10万点を超える資料群があります。このうち考古資料群は、明治末年から昭和初期にかけて、毛利と畏友遠藤源七が石巻周辺の遺跡の発掘調査を […]
2023年8月3日 / 最終更新日 : 2023年8月21日 uehiro-admin-main コラム コラム:古文書を学ぶと何があるのか?(吉田翔瑛) 私が参加している「川北古文書学習会」は古文書の崩し字を解読していくものになります。私が何かの折に古文書学習会のことを友人らに話すとよく聞かれることがあります。「何が楽しいの?何ができるようになるの?」と。実際、どのよう […]
2023年7月11日 / 最終更新日 : 2023年8月3日 uehiro-admin-main コラム コラム:ひらけば始まる 何かが見つかる 山形大学附属博物館古文書史料目録(押野美雪) 「すぐ出納できる、すぐ閲覧できるがウチの売りだから」と前任者から引継ぎを受けて約8年、山形大学附属博物館で古文書の出納を担当してきました。 当館は本学地域教育文化学部の前身である山形師範学校にあった「郷土室」を元とし […]
2023年7月5日 / 最終更新日 : 2023年7月5日 uehiro-admin-main コラム コラム:浮世絵師・歌川広重が描いた松島(萬年香奈子) 日本三景の一つとして広く知られる松島は、古くから意匠として美術作品に取り入れられてきました。今回は数多く描かれた「松島図」の中から、歌川広重『六十余州名所図会』シリーズの「陸奥 松島風景富山眺望之略図」をご紹介します( […]
2023年6月29日 / 最終更新日 : 2023年6月30日 uehiro-admin-main コラム コラム:済生館病院創設者佐藤伊兵衛家の蔵座敷と人体模型(野口一雄) 佐藤伊兵衛家は東村山郡役所近く、山形県天童市五日町にありました。中興初代伊兵衛は貞享年間の卒と伝えられます。広かった屋敷は、今はありません。屋敷地は分けられ家屋が建てられましたが、一棟の土蔵(元蔵座敷)が佐藤家ゆかりの […]