2025年1月9日 / 最終更新日 : 2025年1月14日 uehiro-admin-main コラム コラム:道山三次郎の研究から地方名望家研究の可能性を考える(伴野文亮) 皆さんは、道山三次郎という人物をご存じでしょうか。 三次郎(1833-1900)は陸奥国須賀川(現在の福島県須賀川市)に生れ、明治期の須賀川にあって地方名望家として地域の「近代」化に尽力した人物です。また「壮山」という俳 […]
2024年12月12日 / 最終更新日 : 2024年12月26日 uehiro-admin-main コラム コラム:中国農村の石碑をどう読むか(石井弓) 「廟の東、岩の隙間に霊泉わずかに滴る。一勺の水を取れば、大旱魃を救う。廟の右に座するは趙氏の孤児、その霊験は一層あらたかだ。密かに背負って行く者あれば、また能く旱魃を救う」。山西省盂県蔵山に残る石碑『神泉里蔵山廟記』(1 […]
2024年11月28日 / 最終更新日 : 2024年12月12日 uehiro-admin-main コラム コラム:江戸時代の蔵書を受け継ぐ図書館(鈴木淳世) 現在、青森県東部には八戸市立図書館という公共図書館(public library)が存在しています。同館は明治7年(1874)創設の私立図書館「八戸書籍縦覧所」を前身としており、その歴史は150年に及びます。文部省の統計 […]
2024年11月7日 / 最終更新日 : 2024年11月11日 uehiro-admin-main コラム コラム:イスラームと儒学――『回儒学』による文明の融合(志宝 ありむとふて) 中国イスラーム社会共同体の歴史的発展はテュルク人、中央アジアムスリム移民の変化を通して成り立ってきました。明清王朝時代はムスリム共同体が数百年かけて本土化した時期であり、その意識及び文化思想発展のカギとなる時期といえます […]
2024年10月17日 / 最終更新日 : 2024年10月17日 uehiro-admin-main コラム コラム:急に現れた「杉山仕込帳」-いつの時代も火事は面倒事-(吉田翔瑛) 近頃、卒業論文の執筆のために近世の下北半島に関する史料をあれこれ見ております。ある日、青森県史デジタルアーカイブシステムで「風間浦村鈴木家文書」を見ていましたところ、「イコクマ杉山仕込帳」という史料が目に留まりました。 […]
2024年10月3日 / 最終更新日 : 2024年10月3日 uehiro-admin-main コラム 文書(アーカイブ)史料によるモンゴル遊牧民社会の歴史的研究(岡洋樹) モンゴル史、あるいは広く北アジア遊牧民史の分野で文書史料が利用できるようになるのは、17世紀以後のことです。遊牧民の歴史というと、当事者が残した文献資料が極めて少なく、いきおい隣接する定着文明が残した間接的な情報の記録に […]
2024年9月24日 / 最終更新日 : 2024年9月24日 uehiro-admin-main コラム コラム:政宗青年期の居城「岩出山城跡」の調査について(佐藤優) 岩出山城跡は、江合川やその支流によって浸食された標高約107mの丘陵上に立地します。本城跡は中世期に大崎氏重臣の氏家氏が代々の居城にした山城で、「岩手沢城」と呼ばれていました。天正19年(1591)の奥州再仕置により伊達 […]
2024年9月4日 / 最終更新日 : 2024年9月4日 uehiro-admin-main コラム コラム:江戸時代の手紙はどのようにして届けられたのか その2-宿継御判紙とは-(菊地優子) 2020年5月25日に同タイトルでコラムを投稿させていただいたところ、思わぬ反響をいただきました。前回は紙幅の関係もあり、内容は唐突で紋切型だったように思います。今回、改めてこのテーマで抱いた問題点と新発見を整理してみま […]
2024年8月22日 / 最終更新日 : 2024年9月4日 uehiro-admin-main コラム コラム:安房から江戸に進出した商人-仙台商人との関わり-(宮坂新) 現在の千葉県館山市館山にあたる安房国館山町には、慶長19年(1614)まで、里見氏の居城である館山城が置かれていました。館山城は、里見義康・忠義の2代にわたって居城とされましたが、忠義の転封により、廃城となっています。義 […]
2024年8月8日 / 最終更新日 : 2024年9月4日 uehiro-admin-main コラム コラム:白石古文書サークル -継続は力なり-(小關八郎) 「最初は何が書いてあるのか、わからなかった。しかし、勉強を続けていると文章の意味がわかり、だんだんと面白くなってきた」――これは「白石古文書サークル」に学ぶ会員たちから聞かれるほぼ共通した声ではないかと思います。 201 […]