岩出山古文書を読む会、当別町教育文化貢献賞を受賞

2021年(令和3年)11月3日、岩出山古文書を読む会(宮城県大崎市、以下「読む会」)は、北海道・当別町教育文化貢献賞を受賞されました。受賞理由は、当別町の歴史研究と伝承に関して多大な貢献があったことによるものです。戊辰戦争直後、仙台藩の一門という家格にあった岩出山伊達家は、当主邦直が自ら家臣団を率いて現在の当別町に移住した歴史を持ち、同町と大崎市は姉妹都市・交流都市として現在も友好関係が続いています。
「読む会」は、地元の古文書調査を進めつつ、現在当別町教育委員会が所蔵する伊達家文書や吾妻(あがつま)家文書など、岩出山と当別の歴史について詳しく研究をした成果が今回の受賞につながりました。
表彰状伝達式は、12月2日に当別町の後藤正洋町長が大崎市岩出山支所を訪問されて執り行われました。支所職員のみなさんが見守るなか、後藤町長からねぎらいのお言葉と花束、そして表彰状が菊地優子会長、高橋盛顧問など「読む会」会員に授与されました。
「読む会」の長年にわたる地道な活動が、広く社会に認められたことは大変すばらしいことです。私たち上廣歴史資料学研究部門は、これからも「読む会」のみなさんと一緒に歴史の学びを深めていきたいと考えています。このたびの栄誉ある受賞、誠におめでとうございました。(荒武賢一朗)

関連情報
・友田昌宏、菊地優子、高橋盛編著『岩出山伊達家の戊辰戦争―吾妻家文書「奉宿若御用留」を読む―』2014年
https://tohoku.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=51263&item_no=1&page_id=33&block_id=46

 

 

 

 

 

 

当別町教育文化貢献賞表彰式伝達式(2021年12月2日、大崎市岩出山支所)
写真中央に菊地優子会長、高橋盛顧問など、右側は後藤正洋町長。

 

 

 

 

 

当別町教育文化貢献賞表彰状