企画展「地域の歴史を知る 川崎町の近代―温泉・交通・災害―」を開催しました(井上瑠菜)

2019年11月1日(金)から11月30日(土)まで、川崎町山村開発センターで企画展「地域の歴史を知る 川崎町の近代―温泉・交通・災害―」を開催しました。当部門では2012年から長期にわたり佐藤仁右衛門家文書の調査を行なっています。その成果として、本展示では、川崎町の近代史に関係する史料をパネルで紹介し、会場内にパンフレット「別冊史の杜」を設置させていただきました。
展示のなかでも、ひときわ目立っていたのは共同浴場「大湯」の図面です。これは明治時代の火災で被害を受け、再建するために作成されたと思われる図面で、外観や内部の設計に関する情報が記されています。現在、共同浴場は「じゃっぽの湯」に移転しましたが、この史料を見て、長い間、青根温泉の共同浴場として親しまれた「大湯」の姿を思い浮かべた方もいらしたのではないでしょうか。
今回の企画展示を通じて、青根温泉や青根街道、川崎町の災害と復興に関する貴重な歴史資料を、県内外問わず多くの方にご覧いただくことができました。展示期間中にご来場くださいました皆様方、そしてご協力いただきました青根温泉湯元不忘閣、川崎町教育委員会の方々に厚く御礼を申し上げます。
       「別冊史の杜:地域の歴史を知る 川崎町の近代―温泉・交通・災害―」→PDF
                    会場のようす