企画展「地域の歴史を知る◎鎌先温泉の歴史と文化―一條家の調査から―」を開催しました(荒武賢一朗)

2019年11月24日(日)、白石市中央公民館大ホールで企画展「地域の歴史を知る◎鎌先温泉の歴史と文化―一條家の調査から―」(部門主催)を開催しました。これは、白石市や公益財団法人上廣倫理財団などが主催する上廣歴史・文化フォーラム「鎌先温泉の歴史と一條家の系譜」(同日・同所開催)にあわせて企画したものです。
部門では2017年から所蔵者のご厚意により白石市一條家文書の調査を続けています。一條家は、近世初期から現在に至るまで鎌先温泉において温泉・旅宿を経営し、江戸時代には仙台藩から「湯守(ゆもり)」に任じられ、歴代当主は地域の経済・文化をリードする存在でした。今回の展示では、一條家の歴史はもちろん、墓地および建築調査の成果をパネルで紹介し、地域にのこる伝統をぜひ市民のみなさんに御覧いただきたいという思いで実施したような次第です。
フォーラムには171名の来場者があり、鎌先地区の歴史的風土、一條旅館の近代建築や大工さんたちの活躍、そして一條家文書の紹介など、さまざまな視角から調査が進んでいることを会場のみなさんと共有いたしました。

温泉主一條一平秘蔵什宝(由緒の鎌)