第4回みちのく歴史講座、多数のご来場に感謝です。

2020年1月24日(金曜)、第4回みちのく歴史講座(東北大学東北アジア研究センター主催)を仙台銀行ホールイズミティ21(仙台市泉区)で開催しました。今回は、髙橋守克先生から「遺跡が語る! 宮城の災害の歴史」と題して貴重な研究成果をご披露いただきました。運営面では、初めて大学から少し離れた会場で実施したため不安はありましたが、おかげさまで243名のご来場を賜りました。講演を快くお引き受けくださった髙橋先生、そして寒中に足を運ばれた皆様方に厚く御礼を申し上げます。
古文書ばかり読んでいる筆者は、「縄文」や「弥生」という言葉を聞くと、まさしく「未知の時代」と思い込むのですが、遺跡や資料を丁寧にわかりやすく教えてくださる髙橋先生の語り口で、太古からの人々の営みを身近に感じることができました。2011年の東日本大震災を基点に、発掘調査で明らかになった津波・地震・火山噴火・水害の痕跡を「つなぐ」と遠く離れたところでも同時に災害が起こり、点(遺跡)から線、そして面におよぶ状況が浮かび上がります。そこから再び貝塚や遺跡の事例を検証すると、人々の暮らす集落は高台にあったことや、伝承・地名との照合など、興味深い分析結果をご紹介いただきました。
考古学の成果を基盤に、歴史学・民俗学はもとより、火山学や地質学との連携によって災害の記録を具体的に考察されていく実践も大いに学ぶべきところです。これらの学問が持っている分析方法や情報を総合化することで、過去の歴史を振り返るのみならず、未来の防災・減災にも有効な手立てだというご指摘には重要なヒントをいただきました。地域の歴史を研究する私たちに何ができるのか、髙橋先生のご講演から改めて認識を深めていこうと思います。
昨年3月から開始した「みちのく歴史講座」は、東北地方の歴史・文化を学ぶ場として定着しつつあります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(荒武賢一朗)               「第4回みちのく歴史講座」のようす