第3回みちのく歴史講座が終了しました(藤方博之)
2019年9月28日(土)午後、東北大学川内北キャンパスにて「第3回みちのく歴史講座」を開催しました。講師に佐藤和賀子先生(仙台白百合女子大学非常勤講師)をお迎えし、「明治期ニコライ堂の女子神学校と宮城のハリストス正教徒」と題してお話いただきました。ご講演では、旧仙台藩領出身の2人の女性に着目しつつ、明治期の日本において正教会が展開した女子教育について取りあげられました。教会組織の動きを追うだけでなく、そのなかで活動する個別の女性について、公的な文書のほか、私的な日記や刺繍作品のようなモノ資料をも分析対象としながら詳細に追及されたご講演から、多くを学ばせていただきました。当日は88名の方にご来場いただきました。アンケート用紙からは、信仰と教育に献身した明治期の女性について、認識を新たにした方が多くおられたことがわかりました。
「第3回みちのく歴史講座」のようす