「講座:地域の歴史を学ぶ ◎岩出山Ⅳ 岩出山城の謎にせまる!」を開催しました。
2015年11月21日(日)、部門と岩出山古文書を読む会の主催で、大崎市岩出山文化会館(スコーレハウス)大ホールにて、「講座:地域の歴史を学ぶ ◎岩出山Ⅳ 岩出山城の謎にせまる!」を開催致しました。岩出山の講座は毎年恒例となりましたが、今回のテーマは岩出山城。前回の講座「城―その知られざる歴史―」で、「岩出山城の話をもっと聞きたい」という声が数多く寄せられ、岩出山城にスポットを当てることとなりました。当日、ご来場いただいた方は250人程度。その数からも、やはり政宗の居城であった岩出山城に対する関心の高さがうかがわれます。
ご講演いただいたのは、佐藤信行(日本考古学協会会員)と菊地優子(岩出山古文書を読む会会長)の両氏でした。まず、佐藤氏の講演「伊達政宗居城前後の岩出山城を探る―最近の縄張りの調査から―」は、長年岩出山城の実地調査を行ってこられた氏ならではの内容で、政宗入城前後で岩出山城がいかに変遷を遂げていったのかを現在遺る地形から考察したものでした。つづいて、菊地氏の講演「岩出山の城と町の歴史」は、前回の講演をベースにしつつ、古道と町の形成の関係、米沢の地名との比較等、その後得られた知見を数多く盛り込み、城下町形成の歴史により深く踏み込んだものでした。いずれの講演も興味深く、参加者の皆さんは一様に聞き入っておられるようすでした。
講演する佐藤信行氏
菊地講演のようす