東北アジア学術読本『世界遺産を学ぶー日本の文化遺産からー』を刊行しました。

東北大学東北アジア研究センター公開講演会「世界遺産からのメッセージ―平泉・石見銀山の歴史力―」(2013127日、於仙台市戦災復興記念館)の内容をもとに企画された、入間田宣夫、仲野義文、荒武賢一朗『世界遺産を学ぶ―日本の文化遺産から―』(東北アジア学術読本、東北大学出版会刊)を出版いたしました。
世界遺産という言葉はよく耳にしますが、実はその内容をどれだけ知っているかといえば、答えに困ってしまいます。そこで本書では、世界遺産への登録に関する背景や、専門家や地域の人々の努力、あるいは登録後にはどのような取り組みがなされるべきなのか、といった事情をわかりやすく説明しています。
「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」に取り組まれた入間田先生、「石見銀山遺跡とその文化的景観」に詳しい仲野義文先生から、興味深い事実が紹介されています。また、荒武賢一朗(部門准教授)は地域史研究からみた世界遺産について江戸時代の歴史資料などをひもときながら、現代へつながる世界遺産の実像に迫ります。ぜひ御覧いただければと思います。

『世界遺産を学ぶ』表紙

『世界遺産を学ぶ』表紙