柴田郡川崎町で歴史資料保全活動を実施しました。

9月15日・16日に、宮城県柴田郡川崎町青根温泉の佐藤仁右衛門家で歴史資料保全活動を実施しました。部門の高橋が計画し、宮城資料ネット、川崎町の皆様にご協力いただきました。佐藤家は、江戸時代に温泉管理人の湯守を務めた旧家で、現在も旅館「湯元 不忘閣」を経営されています。同家での歴史資料保全活動は2012年にも行いましたが、今回は未確認であった土蔵内の古文書の探索、およびその搬出作業に取り組みました。土蔵内は暗く、足場の悪いところもありましたが、作業の結果、明治時代以降の書類や手紙類のほか、江戸時代の書籍や掛け軸等が確認でき、近年所在不明になっていたという伊達政宗の書状も「再発見」できました。搬出された資料は段ボール約60箱と掛け軸類になります。今後、引き続き古文書の封筒詰めや写真撮影を行い、概要の把握に努めたいと考えています。活動に際しご理解を賜った佐藤家の皆様、ご協力いただいた宮城資料ネットと川崎町の皆様に心より御礼申し上げます。不忘閣では、6月より部門プロデュースの古文書展示も行っています。旅館のたたずまいも素晴らしく、温泉の浴場も種類が豊富でとても癒されます。皆様ぜひお越し下さい。

土蔵内での古文書探索

土蔵内での古文書探索

搬出された古文書

搬出された古文書