令和7年度有備館秋季企画展「松平定信の書写収集事業―真山白河家の歴史と書写資料―」開催報告・別冊史の杜12号Web公開(荒武賢一朗)

2025年9月18日から11月24日まで、宮城県大崎市の有備館(国指定史跡・名勝 旧有備館および庭園)で、企画展「松平定信の書写収集事業―真山白河家の歴史と書写資料―」(主催:大崎市教育委員会、部門)を開催いたしました。
今回の展示は、大崎市文化財課と岩出山古文書を読む会の有志によって進められた真山白河家文書の調査に関する成果です。膨大な資料群であるため、いまだ全貌を把握できていない部分もありますが、速報展の意味合いを込めて「書写資料」に焦点を絞り、来場者のみなさんに紹介することができました。
白河家の歴史は中世にさかのぼりますが、伊達政宗の招きに応じて江戸時代には仙台藩士となりました。その後、幾多の困難を乗り越えつつ、武士としての役割を果たしますが、私たちが注目した書写資料、つまり古文書蒐集にも大きく関与しています。白河家文書の概要は、別冊史の杜12号「地域の歴史を知る:真山白河家の歴史と書写資料」に記していますので、ぜひ御覧ください。
別冊史の杜12号URL

10月4日、大崎市岩出山公民館でおこなわれた企画展開催記念講演会では、荒武賢一朗「真山白河家の歴史と銅山開発」、荒武・菊地優子氏の対談「おどろきの発見!白河家文書を語る」の2本立てで、白河家文書の魅力をお伝えしました。また、白河家の地元では11月1日に大崎市真山地区公民館「地域を学ぶ歴史講演会」で、荒武「江戸時代の真山地域と白河家の歴史」と題して、白河家と地域の歩みを紹介しました。両会とも多数の参加者によって、興味深い史実を共有できたと思っています。
末筆ながら、古文書調査から企画展・講演会の開催に快く応じていただいた所蔵者の白河宗義様・広哉様に心より御礼を申し上げます。今後も白河家の歴史研究は続きますので、読者の皆様方もご期待ください。

関連URL 大崎市有備館

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