大河原町文化財企画展「佐藤屋の歴史資料と所蔵の品々」を開催しました。(荒武賢一朗)

 昨年度に続き、2023年10月13日から15日の3日間、国登録有形文化財佐藤屋邸および大河原町中央公民館(大河原町にぎわい交流施設)を会場に、文化財企画展「佐藤屋の歴史資料と所蔵の品々」を開催することができました。佐藤屋邸では、伝来する道具類や屏風、古写真などが公開され、5代目源三郎にまつわる資料や、7代目源三郎の撮影した映像も披露されました。中央公民館では、佐藤屋の歴史資料をパネルで紹介し、近世の書籍や明治期の記録を原本展示で来場者の皆様に御覧いただきました。
 14日午後には、中央公民館大ホールで「大河原町文化財講演会」がおこなわれ、佐藤源之氏(東北大学名誉教授、佐藤屋9代目当主)「文化財保護からウクライナ地雷除去への技術」、荒武賢一朗(部門教授)「5代目佐藤源三郎と地域社会―明治・大正の大河原―」の2本から、文化財保護についての知見を深め、地域史研究の重要性を皆様方と共有することができたと感じています。

 

 

 

 

 

 

(写真1)佐藤屋の暖簾

 

 

 

 

 

 

(写真2)佐藤屋邸新座敷の展示

◎『別冊史の杜』第9号 ⇒ PDF