着任のご挨拶(竹原万雄)

4月より着任いたしました竹原万雄です。
これまで明治大学博物館、東北芸術工科大学でお世話になり、歴史学研究や地域で残されてきた古文書の保全・活用などに取り組んできました。
主とする研究テーマは日本近世・近代における公衆衛生史です。とくに、感染症流行時の支配者や民衆の対応に興味をもって研究してきました。フィールドとしては、学生時代を過ごした新潟県、院生時代の宮城県、前の職場があった山形県があげられます。また、山形では学生と共に地域に眠る古文書整理を行い、複数冊の目録も刊行してきました。
古文書整理を行う際は、地域の方々からお話をお聞きする機会が多くあります。そのお話は当該地域で生きてきた方だからこそわかる魅力的なものであり、なおかつ古文書を読み解くうえでもたいへん参考になります。古文書だけでなく複数の情報が重なり合うことで浮かび上がる歴史像に好奇心が高まります。
当部門では、地域との連携を積極的に打ち出し、歴史資料保全や学術研究を進めており、自分の関心を追求できる理想的な職場です。一日でも早くお役に立てるよう努めてまいります。