事務補佐員として活動中(新任・小池)

初めまして。今年度から、当部門にて事務補佐員として歴史資料の整理作業に参加させていただいております。東北大学大学院文学研究科の修士2年の小池寧々と申します。
大学院では東洋・日本美術史研究室に在籍し、中世の仏教美術、特に鎌倉時代の南都(奈良)で制作された絵巻物を中心に研究を行っております。
美術史と一口に言っても、絵だけを見ていれば片付くというわけもなく、その作品の奥に流れる歴史、文化、信仰についても考える必要があります。その際に見るもののひとつが、日記や目録などの古文書です。
学生の身で、かつ現在のコロナウイルス流行下では、美術作品や古文書を実際に目にする機会は限られているため、研究活動は出版された本に掲載される写真・翻刻資料や、公開されたデジタルデータに頼らざるを得ません。
今後は、研究に限らず、博物館などの施設の情報発信や教育活動においても、デジタルデータの重要性はさらに高まると思われます。当部門で保存・撮影された資料のデータも、いつか何らかの形で活用されるはずです。そういった活動に参加できる機会を大切にし、先生方や先輩方から多くを学んでいきたいと思っております。
現在公開されている古文書の撮影を行ってくださった方々に感謝しつつ、私も未来の研究者にとって見やすいデータを残せるよう心がけて作業しております。よろしくお願いいたします。(小池 寧々)