事務補佐員として活動中(新任・顧)

はじめまして、今年3月から当部門で事務補佐員として活動に参加している顧婕と申します。東北大学大学院文学研究科の修士2年に在籍し、日本古代史(平安時代)の研究を行っています。
古代史を専門としている私ですが、歴史研究に必要な技術と知識を積極的に身に付けようと考えています。これまで名取新宮寺一切経の調査、宮城歴史資料保全ネットワークの史料レスキュー、宮城県多賀城跡調査研究所による発掘調査などに参加してきました。しかし、コロナ禍で調査活動が少なくなり、その機会を探していたところ、当部門事務補佐員の情報を得て、思い切って参加することにしました。
大学院では「臨時奉幣」に関する研究を行っています。臨時奉幣とは、律令国家が国土を鎮護するという思想に基づいて、天変・怪異や疫病などの災害から人々を守るため、神社において行われていた儀式です。
史料は過去の事象が確かにそこに存在していたことを示すもので、史料の保存は大事ですが、その内容を理解することで、史料の価値は一層上がると考えます。当部門は文献史料を保存するとともに、書かれている内容の分析を行っています。先生方やベテランの事務補佐員の方々から、大学の学びの中ではなかなか体験することのできない貴重な機会をいただいています。(顧 婕)