第7回全国史料ネット研究交流集会を実施しました。

2021年2月20、21日に第7回全国史料ネット研究交流集会(以下、本集会と記す)が開催されました。毎年、場所を変えて開催されるこの全国集会では、災害から歴史資料を保全し、災害の記録を保存するために立ち上げられた全国各地の「資料ネット」が集まり、設定されたテーマについて情報共有と資料保全活動のあり方に関して議論を重ねてきました。例年の集会と本集会の大きな違いはZOOMによるオンライン開催であったことです。今年、東日本大震災から10年を迎え、その被災地である仙台での開催が、NPO法人宮城歴史資料保全ネットワークを中心とした実行委員会を主催として予定されておりましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大のため、オンラインでの開催となりました。オンライン開催には国内外問わず、どこからでも参加できるメリットがあります。そのため、本集会の参加者は定員の300人に達し、距離というハードルを越え、ひらかれた交流が可能となりました。

本集会には、「東日本大震災10年をふりかえって」と「COVID-19下における資料保全活動」という大きく2つのメインテーマが設定され、1日目と2日目にわけて各団体から多くの報告があり、活発な議論がなされました。これらの報告を通じて、継続的な、あるいは始まったばかりの資料保全活動にある課題というのは各地域や各所属によってさまざまであることがよくわかりました。また、こうした集会の場が、各地域での活動における課題の共通点や相違点の発見につながり、それを互いに協力し、補えるようなネットワーク作りに大いに貢献していることを実感しました。資料ネットと地域の連携、COVID-19下での活動の模索、歴史資料保全活動の未来の担い手など…今、直面しているさまざま課題に対する新たな試みを共有し、さらなる資料ネットの活動の展開につながっていく、そのような有意義な会であったと感じました。(井上瑠菜)

 

 

 

 

 

 

2日目分科会1「資料保全の担い手の広がりと未来part2」のようす

参考URL
第7回全国史料ネット研究交流集会プログラム
http://miyagi-shiryounet.org/netnews395/