『みちのく歴史講座 古文書が語る東北の江戸時代』が本日刊行されました。

部門では、研究成果を市民の方と共有するため、江戸時代の歴史、東北の地域史に主眼をおいた古文書講座や歴史講演会を開催しております。このたび東北アジア研究センター主催の「みちのく歴史講座」と「秋季古文書歴史講座」から、「武士」と「村落」をテーマとする8 本の講演内容を下記のとおり二部構成にて編集し、『みちのく歴史講座 古文書が語る東北の江戸時代』を吉川弘文館から刊行いたしました。

〈目次〉
はしがき―読者のみなさまへ―(荒武賢一朗・野本禎司・藤方博之)

第 1 部 侍たちの古文書を読み解く
第 1 章 古文書は語る―伊達政宗の手紙から(佐藤憲一)
第 2 章 仙台藩士の知行地支配―「要害」拝領・大條家文書から―(野本禎司)
第 3 章 山形・福島時代の堀田家―財政難と家臣団の「御減少」―(藤方博之)
第 4 章 秋田藩士・介川東馬と上方銀主―その「交流」の虚実―(金森正也)

第 2 部 村落社会を分析する
第 5 章 遺跡が語る!宮城の災害の歴史(髙橋守克)
第 6 章 山林資源と仙台藩―一八世紀前半の史料と事例から―(高橋美貴)
第 7 章 近世の温泉経営と村落社会―鎌先温泉一條家の記録から―(荒武賢一朗)
第 8 章 江戸時代、出羽国村山地方の百姓たち(渡辺尚志)

各執筆者の方々には講座の雰囲気を伝えるため話し言葉を活かした叙述にしていただき、古文書をはじめとする歴史資料から地域の歴史をわかりやすく紹介いただいております。
今年度はコロナ禍にて例年通りに講座を実施できておりません。ぜひ本書を手に取っていただき、講座のライブ感と、具体的な歴史資料から読み解く東北の地域史の魅力を感じていただければ幸いです。

・関連URL 吉川弘文館 書籍情報
http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b525255.html

 

 

 

 

 

 

『みちのく歴史講座 古文書が語る東北の江戸時代』表紙