コラム:文書目録を活用しましょう!―ウェブサイト「資料をさがす」―

「このテーマに関する古文書はないのか?」と思うことが多々あります。その際、大いに助けてくれるのは文書目録です。目録は作る人によって書式はさまざまですが、おおよそ①文書番号、②表題(キーワードになるような言葉・内容)、③作成年月日、④作成者、⑤宛先、⑥形態、⑦数量、といった項目があり、本物の古文書を読む前に「あたり」を付けることが可能になります。
例)①2-34 ②川内村田畑書上帳 ③元禄5年10月10日 ④川内村肝入・善右衛門 ⑤御奉行様 ⑥冊 ⑦1点
上記のような目録情報があると、元禄5年(1692)当時の川内村について、田畑の面積や年貢に関することがわかるかもしれない。また、同じ文書目録のなかで、同時期の資料があれば合わせて閲覧することもできるでしょう。
図書館などのホームページで「文書目録」「史料目録」をキーワード検索すると、たくさんの本がヒットします。ただし、一般的な歴史書とは違って、文書目録は販売される機会が少ないので、研究書や資料集に比べて目立たない存在です(重要な情報が盛りだくさんであるにもかかわらず!)。とくに、卒業論文を書いてみようという学生さんや、地元の歴史を調べたい市民のみなさんには、「どうやって目録を見つけるの?」という状況になってしまいます。
そこで私たちのホームページでは、「調査・研究」のコーナーでオープンアクセスの調査報告書や資料集、論文とともに、白石市渡辺家文書目録(3冊)をPDFでダウンロードできるようにしています。また、歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業東北大学拠点のホームページでも「資料をさがす」というコーナーが開設されました。
https://rekishi.irides.tohoku.ac.jp/document/
「資料をさがす」では、文書目録だけを紹介するのではなく、「利用案内」というファイルを掲載し、古文書を閲覧するにはどこに連絡をすれば良いのか、どのようなルールがあるのか、そして関連する文献の情報も知ることができます。
みなさんにもぜひご活用いただきたいと思いますし、古文書に関する情報もお待ちしております。
(荒武賢一朗)