「講座:地域の歴史を学ぶ ◎大崎 江戸時代の民間天文暦学~名取春仲が伝えたもの~」を開催しました。

1118日(土)、大崎生涯学習センター(パレットおおさき)にて「講座:地域の歴史を学ぶ ◎大崎」が開催されました。今回の会場は同じ大崎市で岩出山ではなく古川。しかも、プラネタリウムを備えた施設ということもあって、斬新なテーマを立て、新たな試みも盛り込みました。テーマは「江戸時代の民間天文暦学~名取春仲が伝えたもの~」でした。岩出山出身の天文暦学者名取春仲を中心に江戸時代における天文暦学を考えるというものです。
まず、第1講演の「名取春仲が見た星空―古代中国星座の世界―」では、大崎生涯学習センターの遊佐徹氏に、プラネタリウムに投影された映像をもとに、春仲が親しんだ中国星座について解説していただきました。
つづいて場所を多目的ホールに移して、仙台郷土研究会理事の黒須潔氏に「名取春仲と坤輿万国全図・天文図屏風」と題してご講演いただきました。春仲が残した坤輿万国全図と天文図屏風を解析することで、春仲の宇宙観・世界観の一端を明らかにしていただきました。いずれも興味深い内容でした。
会場に足をお運びくださった方は92名。みなさん一様にご満足いただけたようです。部門では、このような試みを加えた講演会を今後も企画していきたいと考えております。

講演する遊佐氏 

講演する遊佐氏

黒須講演のようす

黒須講演のようす