利府町歴史シンポジウム「中世・近世の宮城郡」で古文書調査の成果を講演しました。

部門発足以来、利府町教育委員会(生涯学習課・郷土資料館・公民館)の皆さんと、市民講座や企画展示、そして歴史資料調査を進めてきました。その利府町で2015726日(日)、利府町公民館文化ホールにおいて、利府町歴史シンポジウム「中世・近世の宮城郡」(主催・利府町教育委員会)が開催されました。今回のシンポジウムは、中世史がご専門の七海雅人先生(東北学院大学文学部教授)と、部門准教授の荒武賢一朗(部門准教授)が講演をおこないました。七海先生からは「中世前期の多賀国府」とのご演題で、鎌倉時代から戦国時代にかけての宮城郡(現在の利府町および近隣地域)がどのような歴史をたどったのかについて詳しくお話がありました。荒武は「近世における山林とその利用―「ヤマ」は誰のものか―」というテーマで、古文書からわかる江戸時代の山林を主題に地域社会の実態をご紹介しました。この山林関係の古文書は、利府町教育委員会、多賀城市教育委員会と部門が共同調査をおこなった成果で、今後も江戸時代の宮城を明らかにするため、研究を進めていくつもりです。当日、ご来場くださいました約80名の皆様方、そして利府町教育委員会の方々に厚く御礼を申し上げます。

シンポジウムの開催案内

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