第36回東北大学リベラルアーツ・サロンで講師を務めました。

東北大学リベラルアーツ・サロンは、大学に所属する文系教員が自らの研究テーマを中高生、大学生、社会人の皆様にわかりやすく解説し、参加者同士のミーティングや講師への質問をもとに自由な議論をする企画です。第36回は2015年8月21日(金)、せんだいメディアテークを会場に、荒武賢一朗(部門准教授)が講師として「古文書が伝える江戸時代~日記から読み解く社会史~」と題し、お話をしました。「日記を付ける」という習慣は江戸時代より以前からありますが、それまでの貴族や宗教家、武士など上層社会に限らず、百姓や商人たちも日々の生活を書き留めています。今回のサロンでは、武士や商人の日記を紹介し、詳しい事例に江戸時代後期の作家・曲亭馬琴(1767~1848年)が遺した内容を取り上げました。参加者の皆さんはいくつかのグループに分かれ、この日記をめぐるそれぞれの意見や疑問をお話になり、講師からの応答にも耳を傾けておられました。「歴史資料」は重要で、これからも守っていくべきである、という主旨のもと、広く市民の皆様と交流できたことを嬉しく思っています。

リベラルアーツ・サロン

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