部門スタッフの著書が刊行されました。
部門高橋助教の著書『湯けむり復興計画 江戸時代の飢饉を乗り越える』(蕃山房、本体800円+税)が7月31日に刊行されました。
本書は、被災地の歴史を記憶にとどめるべく企画された『よみがえるふるさとの歴史』シリーズの第4巻です。江戸時代最大の災害は飢饉です。1780年代の天明飢饉では東北地方全体で約30万人の死者が出たと推定されています。どこか牧歌的にみえる温泉の歴史もまた、災害と無縁ではありませんでした。しかし、温泉で暮らす人々は長期的視野に立ち、温泉を活用した復興計画を立案し、地域の再生に挑んでいきます。本書では、仙台藩領内の秋保温泉・川渡温泉・青根温泉を取り上げ、江戸時代の人々の、いわば生存をかけた温泉利用の取り組みを紹介します。購入を希望される方は、高橋(022-795-3140)か蕃山房(090-8250-7899)までご連絡ください。