『近世・近代の村山地域―出羽国から山形県へ―』を刊行しました(荒武賢一朗)

2022年1月20日、清文堂出版株式会社より、荒武賢一朗・渡辺尚志編『近世・近代の村山地域―出羽国から山形県へ―』(東北アジア研究専書第27号)を発刊しました。

本書は、18世紀から19世紀における出羽国村山郡(現在の山形県)を対象地域として、行政機構や地域運営の実態を明らかにした6章を中心に構成されています。この村山郡については、戦前期から郷土史が活発に行われ、1950年代以降は古文書調査が格段に進展するとともに、日本近世史にとって重要な論考が数多く発表されてきました。その重厚な先行研究を参考にしながら、編者のほか、宮田直樹・藤方博之・竹原万雄・山内励という出羽国・山形県の歴史研究に詳しい執筆者たちから、これまで知られていなかった歴史資料の調査結果によって、新しい歴史的事実を明らかにしています。各章では、幕府領・米沢藩預所・佐倉藩飛地領における支配体制や、山林をめぐる訴訟の具体的考察、村落における文書管理の歴史、「山形県」が成立する前後の幕末維新期における地域政治を主題に、新しい史実の発見に努めた論文集です。

 

 

 

 

 

 

 

清文堂出版ホームページ『近世・近代の村山地域』紹介
https://seibundo-pb.co.jp/index/ISBN978-4-7924-1492-4.html