東北アジア学術読本『古文書がつなぐ人と地域―これからの歴史資料保全活動―』を刊行しました。

このたび、東北アジア学術読本第8号として『古文書がつなぐ人と地域―これからの歴史資料保全活動―』(東北大学出版会)を刊行いたしました。本書は、2017年2月に開催された東北アジア研究センターシンポジウム「歴史資料学と地域史研究」におけるセッション「これからの歴史資料保全活動」の成果をもとにしています。
なぜ、自治体の職員が歴史資料を保全するのか。一方で、古文書の所蔵者が守り続ける理由とは何か。そして、大学の研究者は地域の古文書を活用できるのか。それらの取り組みから、歴史資料保全活動は所蔵者とその地域に何をもたらすのかを詳しく紹介しています。立場の異なる5人の執筆者によって、古文書をとおして人と地域をつないだ「現場」での活動を具体的に描きました。
みなさんのなかには「そんな古いもの取っておいてどうすんだ?」と思われる方もいらっしゃいます。そうですよね。筆者も「現場」でよく言われました。でもその古いものが、実はそこに住む人や地域の力になり、財産になるんです。
東日本大震災という未曾有の災害を経験した東北の「現場」から、古文書の持つ力と可能性を全国の皆様方にお届けできればと思います。ぜひご覧ください。

(櫻井和人)

【関連URL】
東北大学東北アジア研究センター
http://www.cneas.tohoku.ac.jp/news/2012/publication08.html
東北大学出版会
https://www.tups.jp/book/book.php?id=410