アメリカ・シカゴ大学でTHE UNIVERSITY OF CHICAGO 2018 Reading Kuzushiji Workshopを開催しました。

今年で5回目を迎えたシカゴ大学東アジア研究所主催のくずし字ワークショップが、2018611日から15日にかけて開催されました。部門からは講師として荒武賢一朗を派遣し、シカゴ大学やアメリカ各地の大学から参加された20名の受講者とともに江戸時代の古文書解読について学習しました。最初の3日間は初級者と上級者にクラスを分けて、初めて学ぶ人を対象にしたコース、高度な解読方法を習得するグループ、それぞれの目標にあわせた授業をおこないました。残り2日間は、部門で調査を進めている宮城県の古文書を中心に地域の歴史・文化がわかるテキストを並べ、受講者同士の議論を交えながら理解が深まったように思います。「古文書漬け」の5日間を終えて、16日にはシンポジウムがおこなわれ、荒武の基調講演「日本の古文書調査と活用―情報共有を考える―」をはじめ、さまざまな研究報告があり、分野を超えた意義深い討論も印象的でした。部門としては、引き続き国際的な研究ネットワークの構築に努めていく所存です。

シカゴ大学(2018年6月14日撮影)

シカゴ大学(2018年6月14日撮影)