東北アジア研究専書『東北からみえる近世・近現代―さまざまな視点から豊かな歴史像へ―』を刊行しました。

先日の『世界をつなぐ 起点としての日本列島史』に続き、共同研究「歴史資料学の調査と研究プロジェクト第1班 江戸時代から現代に通じる東北の歴史」の研究成果を出版することができました。この論文集は、『東北からみえる近世・近現代―さまざまな視点から豊かな歴史像へ―』という書名で、江戸時代(17世紀)から20世紀初頭にかけての東北地方に注目し、地域・経済・人物・思想の歴史を明らかにしたものです。たとえば、馬と人の関係、百貨店の歴史、社会福祉と地域の実像など、共同研究に参加した専門家たちによって、新たな史実が発見されました。また、部門の推進する東北地方の歴史資料保全活動とも関連し、それぞれの地域史研究に貢献した内容にもなっています。皆さんにぜひお読みいただきたい一冊です。
『東北からみえる近世・近現代さまざまな視点から豊かな歴史像へ』執筆者
荒武賢一朗(部門准教授)、野本禎司(公益財団法人德川記念財団専任研究員)、兼平賢治(東海大学文学部専任講師)、宮田直樹(米沢市教育委員会文化課主任)、加藤諭(東京大学文書館特任助教)、三ツ松誠(佐賀大学地域学歴史文化研究センター講師)、佐藤和賀子(山形県立米沢女子短期大学非常勤講師)、松岡弘之(尼崎市立地域研究史料館職員)

『東北からみえる近世・近現代』表紙

『東北からみえる近世・近現代』表紙