2012年12月1日 部門主催の講演会「講座:地域の歴史を学ぶ」を開催しました。

大崎市岩出山公民館にて、講演会「講座:地域の歴史を学ぶ」(上廣歴史資料学研究部門・岩出山古文書を読む会共催)を開催しました。本会は、部門が主催する最初の講演会となりました。講演は2本立てで、はじめに東北大学大学院文学研究科の堀裕准教授が「多賀城廃寺を考える」と題し、8世紀に多賀城に付設された多賀城廃寺について、伽藍配置や仏像の配置、塔の景観といった観点からその建立の背景や役割を明らかにしました。次に、部門の荒武准教授が「近世大名一門衆の「領政」機構ー岩出山「国井家文書」に学ぶー」と題し、岩出山伊達家家中の国井家の記録から具体例を挙げつつ、歴史資料の魅力や地域史の醍醐味・学び方について説明しました。歴史研究を行う上での手がかりにもなる両講演に対し、50名を超える市民の参加者からは多くの質問や意見が寄せられました。

講演のようす