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東北大学東北アジア研究センター Tohoku University Center for Northeast Asian Studies

これまでの活動Past Works


<2018年度の活動>
  • 東北大学および仙台市博物館にて、各種古文書講座を開講しました。
    部門では、2018年度も東北大学内で古文書講座・古文書歴史講座を開講しました。本年度より東北アジア研究センターの公開講座として有料制の形をとり、6月から7月にかけては「東北アジア研究センター春季古文書講座」全5回を開講しました。講師は友田(部門助教)と栗原伸一郎氏(東北大学大学院文学研究科学術研究員)がつとめ、戊辰戦争関連の史料を解読しました。11月から12月にかけては「東北アジア研究センター秋季古文書歴史講座」全5回を開講しました。こちらは高橋(部門助教)が「仙台藩の租税」をテーマに、清水翔太郎氏(東北大学史料館学術研究員)が「「明君」の日記にみる藩政―弘前藩主津軽信明と秋田藩主佐竹義和を事例に―」をテーマに講義しました。
    また、4月から12月にかけて、学内の会議室にて学生向けの「古文書を読む会」全18回を開講しました。例年高橋が講師となり行っている講座で、今年は往来物や紀行文などをテキストに、難解な仮名文字のスキルアップを目指しました。学生のみならず、附属図書館の職員の方々にもご参加いただきました。
    いずれの講座も、形を変えつつ部門開設以来続けていますが、本年度も多数の受講者に恵まれました。初めての方、熟練の方、ご参加いただいたすべての皆様に厚く御礼申し上げます。

                                        
    秋季古文書歴史講座のようす



  • 白石市図書館所蔵 地元発行新聞等の目録がウェブ公開されています。
    部門では白石市図書館と共同で、同館所蔵の地元発行新聞について調査を進めてきました。その成果としてこのたび白石市役所ホームページにおいて「白石市図書館所蔵 地元発行新聞等の目録」の紹介ページが開設され、明治時代から戦後にかけての記事一覧がエクセルファイルでダウンロードすることが可能になりました。新聞のほか、広報についても「見出し」や関連情報のキーワードを検索することができ、資料は白石市図書館で閲覧可能です。ぜひ皆様のご活用をお願いしたいと思います。

    白石市役所ホームページ「白石市図書館所蔵 地元発行新聞等の目録」
    http://www.city.shiroishi.miyagi.jp/soshiki/31/13110.html


      

  • 古文書講座:白石市中央公民館「平成30年度初めての古文書講座」が終了しました。
    白石市中央公民館「初めての古文書講座」(主催:部門、白石市教育委員会、白石市中央公民館)の平成30年度前期(5月〜8月、全5回)および後期(10月〜11月、全5回)講座を終了しました。前期講座は8名、後期には12名の方々が受講され、江戸時代から明治時代にかけて地域の様子が示される古文書をテキストに講義をおこないました。白石市一帯は歴史豊かな地域であり、先人たちの記録をたどりながら解読を学ぶことは重要だと思います。受講者の皆様が今後も歴史、古文書に関心を持っていただければ幸いです。

    白石市中央公民館「初めての古文書講座」
    ( 2018年11月14日櫻井大輔氏撮影)



  • 白石市図書館、郷土を知る月間2018企画展「戊辰戦争と白石」が開催されます。
    今年は戊辰戦争から150年ということで、各地でイベントや講演会などがおこなわれています。宮城県白石市は、奥羽越列藩同盟を結成するきっかけとなった白石会議など戊辰戦争と関わりの深い町です。白石市図書館では、20181011日(木曜)から126日(木曜)に「郷土を知る月間2018企画展:戊辰戦争と白石」が開催されます。この展示は、およそ20点の図書館所蔵資料を紹介し、地域の歴史を明らかにしようとするものです。また、関連する書籍を実際に閲覧できるなど、図書館ならではの楽しみが待っています。ぜひご来館ください。
      【会場】白石市図書館2階ロビー
         (〒989-0257宮城県白石市字亘理町37-1)
     【開館時間・利用案内】白石市図書館ホームページ
         
    http://www.city.shiroishi.miyagi.jp/soshiki/31/

     【主催】白石市図書館
     【展示協力】東北大学東北アジア研究センター上廣歴史資料学研究部門
      ⇒「戊辰戦争と白石」ポスター(PDF)


  • 2018年度東北大学夏季古文書講座を開講しました。
    2018820日(月)から24日(金)の5日間、「東北大学夏季古文書講座」を実施しました(【主催】歴史文化資料保全の大学共同利用機関ネットワーク・東北大学拠点 【企画】部門、講師:荒武賢一朗)。この講座は、学生・大学院生を対象に東北地方の歴史資料を調査・研究する人材の育成、今後の歴史資料保全やその活用を積極的におこなう環境作りを目的とした集中講義です。
    今回の受講生は学内・学外からの応募者4名(学生3・院生1)、東北大学日本語教育特別課程で学ぶ留学生3名(韓国・イスラエル・コロンビア出身各1)、特別参加の東北大学教員・研究員3名、合計10名でした。講義では初めて学ぶ学生にあわせた古文書の「イロハ」から始まり、江戸時代の東北地方(宮城、秋田、山形)に関する歴史資料を解読する学習をおこないました。最初は文字そのものが読めないという段階から徐々にくずし方の特徴をとらえ、最終的には文章の内容理解まで到達するという5日間でした。短期集中の講座は予習・復習で多くの時間をとられますが、指導する立場からその成果は目に見えてわかります(最終日には試験も実施)。
    8月22日(水)には、受講生たちとともに宮城県白石市・柴田町の巡見に出かけました。白石市では、「ギャラリー アル・スィラージュ(古代オリエント:ランプの博物館)」や白石城を見学し、白石市教育委員会・白石市図書館において地域の歴史資料保全に関する活動や資料保管の様子などをご教示いただきました。また、柴田町の「しばたの郷土館<思源閣>」では企画展「炎の時代から見た戊辰の役」が開催中で、柴田町の歴史・民俗、さらには戊辰戦争の地域的特質を学ぶことができました。いずれも講座のテキストと関係が深い資料を閲覧でき、古文書解読と「本物の史跡・資料」を重ね合わせることができたと思います。地域で活動されている学芸員の皆さんから大きな学術的刺激を得たことも収穫でした。
    歴史資料を大切に守っていくことが私たちの使命でありますが、まずは資料に何が書いてあるのか、読んでみるとおもしろい、そして研究してみよう、という順序の第一歩として本講座があります。将来を担うみなさんにこれからも勉強を続けて欲しいと願っています。

    ギャラリー アル・スィラージュ(渡辺信男館長の展示解説)
                                       
    白石市図書館(櫻井和人氏から所蔵資料について指導を受ける)


  • 白石市文化財調査報告書第56集『渡辺家文書V〜現況目録3〜』をPDFファイルで公開しています。
    白石市教育委員会と共同で進めている白石市渡辺家文書の報告書(第3巻)を20183月に刊行いたしました。既刊分(第1巻・第2巻)と同じく白石市教育委員会の依頼を受けて、本ホームページにてPDFファイルを公開することになりました。本書は目録編と論考・解説編から構成されています。目録編には約2000点の情報を収載し、論考・解説編には渡辺家の概要や、戊辰戦争と白石などをテーマに紹介しています。多くの方々に御覧いただき、歴史資料にご関心を持っていただけることを願っております。
     ⇒『渡辺家文書V〜現況目録3〜』(PDF)


  • 仙台市の秋保温泉で部門監修の古文書展示を行っています。
    81日より、来年の3月末まで、仙台市秋保温泉の老舗旅館「岩沼屋」で、部門監修の古文書展示が行われています。展示されているのは「会津御征伐ニ付御人数面附覚帳」など、今から150年前の慶応4年(1868)に始まった戊辰戦争に、秋保の「山立猟師」たちが従軍した記録です。山立猟師というのは、田畑を荒らす鳥獣を駆除するために鉄砲を所持することが許された百姓のことです。会津藩攻撃を命じられた仙台藩が同年4月に出兵した際、鉄砲を持っていた秋保の山立猟師にも従軍の命が下ったのでした。彼らは福島まで従軍し、兵糧の調達などに従事しました。小規模ながら、戦闘に巻き込まれたことも史料に記されています。戊辰戦争に参加した仙台藩農兵の戦地での実態がわかる、臨場感に満ちた貴重な記録です。
    この古文書は、岩沼屋のご当主である橘家からの依頼を受け、部門で撮影や解読を行いました。展示に際しての解説などの監修は、高橋が担当しました。戊辰戦争150年の年にこうした古文書に巡り合え、感慨深い気持ちです。古文書のほか、当時のサーベルも展示されていますので、ぜひ実物をご覧になって、東北史のターニングポイントとなった時代に思いを馳せていただければと思います。


    岩沼屋の古文書展示


  • 2018年8月9日、公開セミナー「非母語話者への文語文教育を考える」を開催します。
    東北大学高度教養教育・学生支援機構言語・文化教育センター主催(部門共催)の公開セミナー「非母語話者への文語文教育を考える―日本研究のリテラシー養成に向けて―」を201889日(木)15時から、東北大学川内北キャンパス川北合同研究棟1101IEHEラウンジ)で開催します。このセミナーでは、海外の大学や留学生教育における古文・漢文・くずし字の方法論などについて議論をおこなう予定です。
     詳しくは→ PDFファイル参照


  • アメリカ・シカゴ大学でTHE UNIVERSITY OF CHICAGO 2018 Reading Kuzushiji Workshopを開催しました。
    今年で5回目を迎えたシカゴ大学東アジア研究所主催のくずし字ワークショップが、2018611日から15日にかけて開催されました。部門からは講師として荒武賢一朗を派遣し、シカゴ大学やアメリカ各地の大学から参加された20名の受講者とともに江戸時代の古文書解読について学習しました。最初の3日間は初級者と上級者にクラスを分けて、初めて学ぶ人を対象にしたコース、高度な解読方法を習得するグループ、それぞれの目標にあわせた授業をおこないました。残り2日間は、部門で調査を進めている宮城県の古文書を中心に地域の歴史・文化がわかるテキストを並べ、受講者同士の議論を交えながら理解が深まったように思います。「古文書漬け」の5日間を終えて、16日にはシンポジウムがおこなわれ、荒武の基調講演「日本の古文書調査と活用―情報共有を考える―」をはじめ、さまざまな研究報告があり、分野を超えた意義深い討論も印象的でした。部門としては、引き続き国際的な研究ネットワークの構築に努めていく所存です。

    シカゴ大学(2018年6月14日撮影)


  • 利府町郷土資料館ミニ企画展「明治・大正時代の利府U〜史料からみる学校の歴史〜」、ギャラリートークをおこないました
    2018428日(土)から624日(日)まで、利府町郷土資料館平成30年度ミニ企画展「明治・大正時代の利府U〜史料からみる学校の歴史〜」が開催されました。毎年、利府町教育委員会生涯学習課と共同で実施しているミニ企画展ですが、今回は利府町内の小学校で大切に保管されてきた学校日誌や学校沿革誌、さらには小学校をめぐる写真資料や新聞記事を紹介し、人々の学びの場を再現できるよう努めました。 期間中には535名の来館者に御覧いただき、515日に「大崎タイムス」、520日には「河北新報」で展示を紹介する記事が掲載されました。また、622日(金)にはギャラリートークを開催し、参加者の皆様に展示資料とその背景を詳しく解説しました。展示を見学された方々からは、小学校時代の思い出や校舎の風景、さらには今回の企画に対する感想などを書いていただき、さらなる「歴史の積み重ね」ができたようにも思います。
                                          


  • 部門ニューズレター『史の杜』6号が完成しました
    このたび、部門ニューズレター『史の杜』第6号が完成しました。2017年度の活動を詳しく紹介しています。是非ご一読ください。
     ⇒『史の杜』6号(PDF)


  • 2018年度夏季古文書講座【大学生および大学院生対象】の受講者を募集しています
    このたび、大学生および大学院生を対象にした夏季古文書講座を開催いたします。受講者のみなさんに江戸時代の古文書に関する知識や読み方を学んでいただき、歴史資料保全や地域史研究に関心を持っていただくための講座です。これから歴史学を勉強したい、あるいは歴史資料の解読方法を習得しようという方々に是非ご参加いただければと思います。
     【主催】歴史文化資料保全の大学共同利用機関ネットワーク・東北大学拠点
     【企画】東北大学東北アジア研究センター上廣歴史資料学研究部門
      詳しくは→PDFファイル参照



  • 利府町郷土資料館ミニ企画展「明治・大正時代の利府U〜史料からみる学校の歴史〜」が開催中です
    2018428日(土)から624日(日)まで、利府町郷土資料館平成30年度ミニ企画展「明治・大正時代の利府U〜史料からみる学校の歴史〜」が開催されています。この展示に部門から荒武賢一朗が監修者として参加し、同館所蔵の貴重な歴史資料や、利府町に関する新聞記事などを活用した成果を来館される皆様方にご紹介しています。また、期間中の622日(金)13:3014:30にはギャラリートークを開催し、荒武が展示解説と利府町における学校の歴史についてお話しをします。
    今回の展示では、利府町内の小学校で大切に保管されてきた学校日誌や、各校の歴史をまとめた学校沿革誌を紹介し、人々の学びの場を再現する試みを目指しています。また、来館者の皆様には学校の思い出を書いていただくコーナーも設けていますので、どうぞお気軽に、そしてなつかしい記憶をたどるひとときをお過ごしいただければと思います。
    開館時間など、詳しくはポスターを御覧ください。
    会場:利府町郷土資料館 (〒981-0104宮城県宮城郡利府町中央2丁目11-1



  • 部門主催講演会「川崎の記憶〜古文書からよみがえるふるさとの歴史〜」を開催しました
    421日(土)、宮城県柴田郡川崎町の川崎町山村開発センターにて、講演会「川崎の記憶〜古文書からよみがえるふるさとの歴史〜」を開催しました。主催は部門・東北大学災害科学国際研究所・川崎町教育委員会、後援はNPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク・川崎町歴史友の会です。本講演会は、近年部門や宮城資料ネットが川崎町内で実施してきた古文書調査の成果である『川崎町の文化財12 古文書』(川崎町教育委員会、20183月)の刊行を記念して開催されました。講演は、災害科学国際研究所准教授蝦名裕一氏の「中津山藩から川崎伊達家へ〜川崎伊達家文書の調査から〜」と、部門助教高橋の「青根にひたる、青根に生きる〜佐藤仁右衛門家文書にみえる温泉・湯治・飢饉〜」です。
    蝦名氏の講演では、川崎伊達家初代当主伊達村詮(むらあき)の父村和(むらより)が藩主をつとめた中津山藩の立藩から終焉に至るまでが、詳しく解説されました。町内で進められてきた川崎伊達家文書の調査についても紹介されました。
    高橋の講演では、これまで川崎町歴史友の会の方々らと調査を進めてきた青根温泉佐藤仁右衛門家文書の概要を紹介すると共に、調査の成果報告として、佐藤家文書の中から郷土史や研究上で興味深い古文書を紹介しました。例えば、「青根山薬師堂温泉記」(享保5年〈1720〉)は、仙台藩5代藩主伊達吉村が著した温泉療養の指南書で、貝原益軒の養生論を参考に青根温泉の入浴法がこと細かく綴られています。現在とは異なる温泉に対する認識がうかがえるのはもちろんですが、当時の藩主の医学的教養がわかる点でも面白い史料です。また、宝暦〜天保年間の青根周辺の状況を綴った「(諸用留)」には、天明飢饉の際に仙台藩から金銭と大麦が貸渡されていたこと、天保飢饉の際には藩からの支援が滞り、代わって地域住民有志が困窮者に米を提供していたことが記されています。官から民へと窮民救済機能が移行していたことが、1つの地域レベルで実態として明らかになります。このように、佐藤家文書は江戸時代の藩主から町・村の住民に至るまで、幅広い階層の人々の考えや暮らしを垣間見ることができる貴重な史料なのです。調査は一段落しましたが、今後も解読を続けていきたいと考えています。
    当日は約100名の方々にご来場いただきました。厚く御礼申し上げます。これからも様々な形で古文書の魅力を広く発信していければと考えています。
     
    講演会のようす


  • 学生向け古文書講座「古文書を読む会」のご案内。
    部門では、高橋が講師をつとめ、毎年東北大学内で学生向け古文書講座「古文書を読む会」を開講しています。本年度も4月より開講する予定です。全くの初級者を対象にした講座で、簡単なくずし字から読み始め、古文書の成り立ちや解読方法を少しずつ学んでいきます。学生で、興味のある方なら誰でも参加できます。授業ではありませんので、途中参加でも大丈夫です。「昔の日本語」の世界を体感しに、気軽に足を運んでみてください。
     〈古文書を読む会〉
      内容:江戸時代の古文書を輪読します(ゆっくり進めます)

      日時:第1回は4月26日(木)の13時〜1430
         (以後毎週木曜日13時〜1430分開催予定)
      場所:東北大学川内北キャンパス川北合同研究棟436教室
         (仙台市青葉区川内41/地下鉄川内駅下車)
      費用:無料(資料はこちらで用意します)
      対象:学部生でも大学院生でも、学生で興味のある人なら誰でもOK
      持ち物:筆記用具
      お問い合わせ:部門助教高橋陽一まで



<2017年度の活動>

  • 村田町で古文書講座を開講しました。
    1月23日から2月21日まで計5回にわたり、柴田郡村田町で古文書講座「くずし字を読みませんか?〜村田町古文書講座」(主催:村田町歴史みらい館、共催:上廣部門、講師:高橋)を開講しました。「蔵の町」として有名な村田町で、江戸時代初期に商業を始めたパイオニア的存在である山田家の古文書を解読しました。内容は、紅花取引に関する証文や借用証文、町役人の交替に関する願書などです。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

    古文書講座のようす


  • 平成29年度山形県立博物館歴史講座Aを開催しました。
    201771日(講師:高橋陽一助教)に続き、平成29年度山形県立博物館歴史講座Aを2018121日(日)午後に開催しました。この講座は博物館主催、上廣歴史資料学研究部門協力で実施されるもので、今回は荒武賢一朗准教授が「寒河江柴橋代官・林伊太郎と村山地域―幕末期の社会をみる―」と題した講演をおこないました。江戸時代の出羽国村山郡は、幕府直轄地と大名が支配する地域などが錯綜する「非領国」地帯だったのですが、そのうち幕府領を支配する代官に注目し、博物館所蔵の古文書を素材に当時の支配機構や地域社会の動きを紹介しました。当日は45名の出席者があり、講演後には幕府代官や村山郡に関する質問も頂戴しました。今後もさまざまな関係文献を読み解き、山形の歴史について理解を深められるよう努めていきたいと思います。

    2018121日 山形県立博物館歴史講座(同館講堂)


  • 仙台放送ニュースアプリ、東北大学ポケットガイド「テクルペ」にコラム「日記からみた江戸時代(第1回)筆まめな人々」を掲載しています。
    仙台放送ニュースアプリと、東北大学ポケットガイド「テクルペ」に、荒武賢一朗執筆「日記からみた江戸時代」を連載中です。第1回は「筆まめな人々」と題して、現代社会に生きる私たちが文字に接する機会を考えながら、歴史を振り返ってみることの意味を問いかけています。下記をご参照いただき、ぜひ御一読ください

    □仙台放送ニュースアプリ(http://ox-tv.jp/nc/app/)
    ⇒「仙台放送ニュースアプリ」で検索をお願いします。
    ⇒ニュースアプリ内の「コラム」カテゴリーで確認できます。

    □東北大学ポケットガイド「テクルぺ」
    (
    http://tohoku-univ.ox-tv.co.jp/)
    ⇒スマホでもPCでもみることができます。
    ⇒テクルペ内の「新着情報」またはコラムのキーワードで確認できます。


  • 東北大学内で各種古文書講座を開講しました。
    部門では、2017年も東北大学内で古文書講座を開講しました。5月から7月にかけては、例年通り「上廣歴史資料学研究部門古文書講座」を開講しました。高橋・友田が講師となり、計5回(×2グループ)にわたり、初級者・中級者それぞれに対応するくずし字を読みました。10月から12月にかけては、新たな試みとして「上廣歴史資料学研究部門古文書歴史講座」を開講しました。こちらは単なるくずし字の学習にとどまらず、古文書の解読から導き出せる歴史解釈や参考文献の調べ方についてもお伝えし、受講者の方々の自主学習の参考にしていただこうと考え、企画しました。計5回(×2グループ)にわたり、前半は高橋が「人の往来と江戸時代の東北〜旅をめぐるルールとまなざし〜」をテーマに、後半は友田が「近代の黎明と「東北」―形成される連帯意識―」をテーマに講義を行いました。各講座とも、たくさんの方々にご参加いただきました。心より御礼申し上げます。教室の座席数に限りがあり、快適な受講環境をご提供できなくなってきておりますが、次年度以降少しでも改善していければと考えております。引き続き、よろしくお願い申し上げます。
    また、4月から12月にかけて計20回、学生向けの「古文書を読む会」を開講しました。こちらも例年高橋が講師となり行っている講座で、今年は古文書の基本的な様式が学べる知行宛行状や江戸時代の仙台城下の状況がわかる『仙台萩』(地誌)、最近確認された村方の古文書など、さまざまな古文書をテキストに使用しました。次年度もなるべく多くの学生に古文書の魅力を伝えていきたいと考えています。

    部門古文書講座(2017年5月)のようす


  • 「講座:地域の歴史を学ぶ ◎大崎 江戸時代の民間天文暦学〜名取春仲が伝えたもの〜」を開催しました。
    1118日(土)、大崎生涯学習センター(パレットおおさき)にて「講座:地域の歴史を学ぶ ◎大崎」が開催されました。今回の会場は同じ大崎市で岩出山ではなく古川。しかも、プラネタリウムを備えた施設ということもあって、斬新なテーマを立て、新たな試みも盛り込みました。テーマは「江戸時代の民間天文暦学〜名取春仲が伝えたもの〜」でした。岩出山出身の天文暦学者名取春仲を中心に江戸時代における天文暦学を考えるというものです。
    まず、第1講演の「名取春仲が見た星空―古代中国星座の世界―」では、大崎生涯学習センターの遊佐徹氏に、プラネタリウムに投影された映像をもとに、春仲が親しんだ中国星座について解説していただきました。
    つづいて場所を多目的ホールに移して、仙台郷土研究会理事の黒須潔氏に「名取春仲と坤輿万国全図・天文図屏風」と題してご講演いただきました。春仲が残した坤輿万国全図と天文図屏風を解析することで、春仲の宇宙観・世界観の一端を明らかにしていただきました。いずれも興味深い内容でした。

    会場に足をお運びくださった方は92名。みなさん一様にご満足いただけたようです。部門では、このような試みを加えた講演会を今後も企画していきたいと考えております。

     
    講演する遊佐氏           黒須講演のようす



  • 古文書講座:白石市中央公民館「平成29年度初めての古文書講座<後期>」を開講しました。
    白石市中央公民館「初めての古文書講座」(主催:部門、白石市教育委員会、白石市中央公民館)の平成29年度後期講座を終了しました。本講座は、1011日、18日、111日、8日、15日の合計5回(いずれも水曜日午前10時〜12時、於白石市中央公民館第二研修室)おこない、11名の受講者が参加されました。白石市教育委員会と部門は平成24年度から継続して、古文書を学びたいとされる市民の皆様を対象に初心者・初級者講座を開催してきました。現在の前期・後期各5回の体制になってから2年目ですが、熱心に取り組んでおられる受講者の姿を拝察すると、私たちも大変勇気づけられます。来年度も同様の講座を計画しておりますので、ぜひご関心のある方はお知らせください。
     
    白石市中央公民館「初めての古文書講座」(20171115日小野輝彦氏撮影)


     
  • NPO法人宮城歴史資料保全ネットワークと上廣歴史資料学研究部門が第7回地域研究コンソーシアム賞社会連携賞を受賞しました。
    20171028日に東北大学川内北キャンパスで開催された地域研究コンソーシアム(JCAS2017年度年次集会において、NPO法人宮城歴史資料保全ネットワークと東北大学東北アジア研究センター上廣歴史資料学研究部門が第7回地域研究コンソーシアム賞社会連携賞を受賞しました。JCASは、2004年に設立された世界諸地域の研究にかかわる研究組織、教育組織、学会、民間組織などが連携する団体で、現在101の機関が参加をしています。今回は宮城県を中心に地域の歴史資料を保全してきた活動、そして地域社会の文化を継承するためにさまざまな取り組みをしてきた実績を評価していただきました。
     
    地域研究コンソーシアム(JCAS)ホームページ「地域研究コンソーシアム賞」
     
    http://www.jcas.jp/about/awards.html
     

       
     JCASの河野泰之会長から授与された賞状


     
                      
  • 東北大学片平まつりに参加しました。
    10月7日(土)・8日(日)に、東北大学片平キャンパスにて、「東北大学片平まつり」が開催されました。大学の附置研究所の活動を子供たちにわかりやすく公開するイベントで、部門では「くずし字で書いてみよう〜江戸時代の文字を知る〜」というブースを出陳しました。部門の活動紹介パネルの展示コーナーと、筆ペンを使ってくずし字(変体仮名)で自分の名前を書くという体験コーナーの2つを設けました。体験コーナーは、くずし字という昔使われていた文字に慣れ親しんでもらおうと企画しました。1日目があいにくの雨であったにもかかわらず、2日間で約230名の子供たちがチャレンジしてくれました。最初は戸惑いながらも、慣れてくるとスラスラと筆を走らせているようすが印象的でした。古文書の魅力を若い人に伝えていく取り組みを、今後も考えていきたいと思います。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
     
    部門の展示ブース          体験コーナーにチャレンジする子供たち



  • 白石市発行『広報しろいし』(平成29年8月号)に、「白石の史実 再発見」を掲載しています。
    富士ゼロックス株式会社が取り組まれている地域の文化推進活動で、白石市図書館所蔵資料「據旗記(こはたき)」の複製が作成されて、20174月に白石市へ寄贈されました。その「據旗記」について、白石市役所発行の『広報しろいし』(平成298月号)に、「白石の史実 再発見」と題して解説を掲載しました。以下のリンクから閲覧可能となっております。なお、「據旗記」の複製は81日より白石城歴史探訪ミュージアム2階展示スペースで一般公開されています(入場無料)。ご関心のある方はぜひ御覧ください。
     ⇒白石市 広報しろいし平成298月号
      
    http://www.city.shiroishi.miyagi.jp/uploaded/attachment/9337.pdf



  • 白石市中央公民館「平成29年度白石市民大学<第2回>」を開催しました。
    白石市中央公民館では、毎年「白石市民大学」(主催:白石市教育委員会、白石市中央公民館)が開講されています。これは、白石市民を対象に、郷土史・健康・環境などをテーマに文化性・教養性の高い授業が提供されるという主旨でおこなわれています。今年度の全5回のうち、第2回は718日に荒武賢一朗(部門准教授)の「渡辺家文書からみた幕末維新期の白石」が実施され、53名の皆さんが出席されました(第2回のみ部門も主催に加わる)。このなかでは、部門と白石市教育委員会が共同で進めている白石市渡辺家文書の調査から新たに発見された史実や、幕末維新期の白石がどのような状況にあったのかを古文書から読み解き、改めて地域史料の持つ重要性を紹介しています。白石市内には由緒ある史跡や名所がたくさんありますが、それらを古文書によってつなぎ、すばらしい文化を後世に伝えることが何よりも意義のある成果だと思います。

    平成29年度白石市民大学<2>2017718日小野輝彦氏撮影)



  • 古文書講座:白石市中央公民館「平成29年度初めての古文書講座<前期>」を開講しました。
    白石市中央公民館「初めての古文書講座」(主催:部門、白石市教育委員会、白石市中央公民館)の平成29年度前期講座を終了しました。前期講座は、517日、31日、67日、75日、12日の合計5回(いずれも水曜日午前10時〜1130分、於白石市中央公民館第二研修室)で、11名の受講者が参加されました。講座のテキストは、「戊辰記聞(ぼしんきぶん)」という明治維新に関する記録をまとめた史料で、なかなか難しい文章でありましたが、皆さんは一所懸命に取り組んでおられました。後期の講座も全5回(10月・11月)を予定しています。ご関心のある方は、白石市中央公民館までお問い合わせください。

    白石市中央公民館「初めての古文書講座」(2017712日小野輝彦氏撮影)



  • 宮城野区田子市民センターの事業に参画しています。
    部門では、6月より宮城野区田子市民センターの事業「田子今昔物語」に参画しています。これは市民が主体となって地域の歴史を発見し、学び、今後の地域との関わり方を考えていく取り組みで、田子地区の加藤家文書の勉強会からスタートしました。加藤家文書とは、部門古文書講座の受講生からの連絡がきっかけで出会うことができ、今年の4月・5月に、部門の高橋と地元の「冠川地元学の会」のみなさんで古文書の撮影を行いました。点数は100点で、江戸時代後半〜近代にかけての加藤家のあゆみに関する古文書のほか、仙台藩士中條家に関する江戸時代前半の古文書も含まれています。勉強会では、高橋が古文書・くずし字の読み方を教えつつ、加藤家文書を少しずつ読み進めています。市民が中心となって地域の歴史を掘り起こそうとするこうした試みを、今後もサポートしていきたいと思います。
     
    加藤家文書           古文書撮影のようす



  • 平成29年度山形県立博物館古文書歴史講座(第1回)を開講しました。
    部門では、毎年山形県立博物館古文書歴史講座に講師派遣協力を行っています。今年度の第1回は7月1日に開講し、高橋が講師をつとめました。演題は「人の往来と江戸時代の東北〜旅をめぐる交流・ルール・まなざし〜」で、江戸時代の人の移動の実態を実際に古文書を紐解きながら紹介しました。講演の模様は博物館のフェイスブックにも紹介されています。当日は、約30名の方々にご参加いただきました。ありがとうございました。



  • アメリカ・シカゴ大学でTHE UNIVERSITY OF CHICAGO 2017 Reading Kuzushiji Workshopを開催しました。
    201761216日の5日間、シカゴ大学主催「THE UNIVERSITY OF CHICAGO 2017 Reading Kuzushiji Workshop(くずし字解読ワークショップ)」が開催されました。部門から講師として荒武賢一朗准教授を派遣し、江戸時代の古文書解読についての講義を実施しました。参加者はシカゴ大学の教員・大学院生のほか、アメリカ各地の大学で日本研究をされている方々で合計18名の皆さんでした。シカゴ大学と部門が連携しておこなうワークショップは今回が4回目となりますが、初回(20146月)から出席している皆さんはずいぶんと解読能力が向上し、日頃の努力がよくあらわれていると感心します。今回は最初の2日間を初心者クラスと経験者クラスに分けたため、初めてくずし字を学ぶ人々に興味を持っていただけたと思います。ワークショップの翌日(617日)にはシンポジウムがおこなわれ、美術史や思想史など日本に関する貴重な研究成果が披露されました。これからも海外で日本の歴史・文化を学ぶ人々と交流を持ち、互いに良い結果が出るように努力していきます。

    ワークショップ参加者(2017年6月17日撮影)



  • 東北大川北合同棟の展示スペースで上廣部門が紹介されています。
    このたび、東北大学川内北キャンパス川北合同棟1階展示スペースで上廣部門が紹介されることとなりました。部門の活動紹介パネルや、以前このホームページでも紹介いたしました「利府の古文書が伝える江戸時代―小野家文書の紹介U―」(部門監修、201412月から20152月にかけて利府町郷土資料館で開催)に展示された史料の写真とその解説文が展示されています。
    お近くにお立ち寄りの際は、是非足を止めてご覧いただければと思います。
     
    展示スペースの概観         小野家文書のパネル



  • 白石市文化財調査報告書第51集『渡辺家文書U〜現況目録2〜』PDFファイルで公開しています。
    白石市教育委員会と共同で進めている白石市渡辺家文書の報告書(第2巻)を20173月に刊行いたしました。第1巻(20162月刊行、同年4PDF公開)と同じく白石市教育委員会の依頼を受けて、本ホームページにてPDFファイルを公開することになりました。本書は目録編と論考・解説編から構成されています。多くの方々に御覧いただき、歴史資料にご関心を持っていただけることを願っております。
     ⇒『渡辺家文書U〜現況目録2〜』(PDF)



  • 利府町郷土資料館においてミニ企画展「明治・大正時代の利府」のギャラリートークをおこないました。
    すでにお伝えしておりますように、利府町郷土資料館平成28年度ミニ企画展「明治・大正時代の利府」が開催されています。その展示解説として、監修者の荒武賢一朗(部門准教授)が410日(月)13時より同館にてギャラリートークをおこないました。当日は、利府町郷土史会の皆様や町民、町外の方々を含め38名のご参加を得ました。
    解説のポイントとしては、新聞記事と公文書の関係や、利府で起こった火災および凶作の影響による人々の動きや行政の対応などが挙げられます。当時現場で取材をした新聞記者の詳しい記事、突如として一大事に見舞われた役場と小学校の事後対応など、歴史資料に書かれた事実をつなぎ合わせることでさまざまな社会的背景がわかります。いずれも歴史資料が大切に保管されてきたからこそ、100年以上経過した現在でも我々が当時の状況を知ることができ、そして後世に語り継ぐことが可能になったのです。
    ミニ企画展は57日まで開催しています。引き続きよろしくお願いいたします。

    利府町郷土資料館ギャラリートーク



<2016年度の活動>
  • 部門共同研究第4班「東北の自由民権運動」の成果が刊行されました。
    20144月に友田助教を主幹として発足した部門共同研究第4班「東北の自由民権運動」ですが、以来、シンポジウムおよび数度の研究会を経て、このほど(20172月)に成果論文集『東北の近代と自由民権―「白河以北」を越えて―』を日本経済評論社から刊行することができました(詳しい内容につきましては「紹介」欄をご覧ください)。
    執筆者一同は今回の論文集を、集大成ではなく、東北の近代史研究の活性化、ひいては自由民権運動の再興のきっかけと位置づけています。執筆者がさらなる研鑽を積んでいくことはもとよりですが、これを機に東北の地に新たな潮流が生まれることを切望いたします。
    なお、執筆者の一人・千葉昌弘先生が刊行直前の2017117日にご逝去されました。本書をお見せできなかったのが返す返すも残念です。末筆ながら先生の御冥福を、執筆者一同、衷心よりお祈り申し上げます。
      


  • 部門スタッフの編著が刊行されました。
    部門助教高橋の編著『旅と交流にみる近世社会』(清文堂出版)が刊行されました。本書は部門で取り組んできた共同研究「旅と交流にみる近世社会」の成果論文集です。今日の大衆文化の代表である旅の源流は近世(江戸時代)にあります。本共同研究では近世旅行史研究の深化をめざし、全国の近世史研究者が集って議論を重ねました。江戸時代には旅を媒介にどのような人と人との関係が結ばれたのか、そして当時なぜ旅が盛んに行われたのか、といった点にも思いをめぐらしながらお読みいただければ幸いです(具体的な構成は「紹介」欄をご覧下さい)。
      
      『旅と交流にみる近世社会』表紙



  • 利府町郷土資料館ミニ企画展「明治・大正時代の利府」が開催中です。
    201731日(水)から57日(日)まで、利府町郷土資料館平成28年度ミニ企画展「明治・大正時代の利府」が開催されています。この展示に部門からは荒武賢一朗(部門准教授)が監修者として参加し、同館所蔵の貴重な歴史資料を活用した成果を来館される皆様方にご紹介しています。また、期間中の410日(月)13:0014:00にはギャラリートークを開催し、荒武が展示解説と資料作成の背景についてお話しをします。
    展示の大きな目玉となるのは、明治36年(19035月末に発生した利府村役場と小学校の火事に関する記録です。当時の新聞(河北新報)には、その経緯が細かく記されており、郷土資料館で保存している公文書と重ねてみると、地域で起こった大事件の状況が明らかになりました。その他、「ほんの」100年前の出来事についてさまざまな角度から利府町の歴史を紹介しています。
    開館時間など、詳しくはポスターを御覧ください。
    会場:利府町郷土資料館 (〒981-0104宮城県宮城郡利府町中央2丁目11-1
    展示のご案内(PDF)



  • 2016年度も各種古文書講座を開催しました。
    部門スタッフは毎年宮城県内各所で古文書講座の講師をつとめています。このうち、東北大学内では上廣歴史資料学研究部門古文書講座、学生向けの「古文書を読む会」、仙台市博物館との共催事業の「はじめてのくずし字―江戸時代の仙台を読む」を開催しました。
    上廣部門古文書講座は春季を友田、秋季を高橋が担当し、計20回開講しました。毎回100名近い方々にお越しいただいています。「古文書を読む会」は高橋を講師に2016年度を通して計23回、初級者の学生を対象に開講しました。東北大・東北学院大・宮城学院女子大の学生や留学生、宮城資料ネットの方々など、10〜20名ほどの様々な参加者とアットホームな雰囲気で行いました。5年目となる仙台市博との共催の講座(2017年1月〜2月)には、今年も多数のご応募をいただき、抽選の結果、約100名の方に受講していただきました。仙台市博物館学芸員の水野さんと高橋が講師をつとめ、仙台藩の百姓条目や往来手形などをテキストに使用しました。
    来年度以降も魅力ある講座を開講していきたいと思います。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

    「はじめてのくずし字―江戸時代の仙台を読む」のようす



  • 東北大学東北アジア研究センターシンポジウム「上廣歴史資料学研究部門開設5周年記念 歴史資料学と地域史研究」を開催しました。
    上廣歴史資料学研究部門の開設5周年を記念し、2017211日(土)・12日(日)の2日間、東北大学東北アジア研究センターシンポジウム「歴史資料学と地域史研究」を開催しました。初日となる11日は、「深化する歴史研究―最新の研究動向と未来への展望―」と題して、セッション1「歴史資料を切り拓く世界―幕末維新期の日本と世界」、セッション2「これからの歴史資料保全活動」をおこないました。幕末維新期の日本とヨーロッパ各国との関係をさまざまな資料から読み解いたセッション1、岩手・宮城・福島における歴史資料保全活動の現状と課題を取り上げたセッション2、いずれも部門で強く意識してきた調査・研究活動とも結びつき、白熱した議論ができました。12日は国内外からお招きした専門家の皆さんから記念講演をいただき、歴史資料学と地域史研究についてのパネルディスカッションを行いました。両日ともおよそ150名の来場者があり、歴史資料に関する注目の高さがうかがえます。当日、ご発表くださいました先生方、寒さ厳しいなか御出席いただきました皆様に厚く御礼を申し上げます。
    私ども部門の諸活動にご理解をくださっている関係各位と5年間の成果を共有できたことに大きな喜びを感じております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

    11日のセッションのようす
     
    12日の記念講演のようす        パネルディスカッションのようす



  • 平成28年度山形県立歴史博物館古文書歴史講座(2回目)を開催しました。
    部門では毎年2回、山形県立博物館の古文書歴史講座に講師を派遣しています。今年度は第1回(20161113日)に続く、2回目として2017129日(日)に山形県立博物館講堂において、荒武賢一朗「商人たちが「つくりだす」江戸時代の生活―山形と宮城の事例から―」と題した講座を開催しました。タイトルの「つくりだす」という言葉には、当時の商売をおこなっていた人々は生産者ではないけれども、消費者とのパイプ役になって、町や村の日常生活を支えていたイメージを込めています。講座では、江戸時代に活躍した山形や宮城の商人について紹介し、山形城下の人々が日々どのような暮らしを送っていたのかを来場者の皆さん(42名出席)と一緒に考えました。江戸時代中期の東北地方における城下町の人口を比較し、山形には他地域からたくさんの商人が訪れていたことを紹介しました。また、現在部門で調査・研究を進めている宮城県白石市の渡辺家文書から、山形商人との取引を示す書状や、戊辰戦争に際して商人同士で連絡を取り合う手紙などを御覧いただきました。古文書の内容から地域の歴史を発見することに、出席者の皆さんにも関心を持ってくださったと思います。
     
        講演会の開催案内        講座会場



  • 部門ニューズレター『史の杜』第5号が完成しました。
    このたび部門ニューズレター『史の杜』5号が完成しました。古文書調査や刊行物など、2016年の部門の活動をまとめています。ぜひご一読ください。
     ⇒『史の杜』PDF 



  • 川崎町青根温泉で古文書調査報告会を開催しました。
    128日、柴田郡川崎町青根温泉の旅館「湯元 不忘閣」の大広間にて、「古文書調査報告会 青根温泉佐藤仁右衛門家の世界」を開催しました。
    佐藤仁右衛門家は16世紀に青根温泉を発見し、温泉旅館を経営するかたわら、江戸時代には温泉の湯守をつとめました。大正時代には川崎村の村長などを歴任しています。部門では、2012年より佐藤家の古文書調査(第一次調査)に携わり、解読から明らかになった青根温泉の歴史を刊行物・展示・講演会などで発表してきました。
    今回の古文書調査報告会は、2015年以降の第二次調査の途中経過と成果をお伝えするために開催しました。タイトル等は以下の通りです。

     
    開会の挨拶 平川新(部門長・宮城学院女子大学学長)
     報告@「佐藤仁右衛門家の古文書〜地域の宝を調べる、読み解く〜」

         高橋陽一(部門助教)
     報告A「不忘閣のめでた掛け」
         安田容子(東北大学災害科学国際研究所)
     報告Bテーマ「青根温泉の古文書が語る宮城の歴史」
        「青根温泉不忘閣の秘密」
         佐々木結恵(宮城学院女子大学大学院修士課程 学生)
        「天保飢饉と佐藤仁右衛門家」
         今井亜希(宮城学院女子大学大学院修士課程 学生)
        「地域の中の戊辰戦争〜青根温泉・佐藤仁右衛門家の事例をもとに〜」
         高橋直道(東北大学文学部 学生)
        「佐藤仁右衛門家に伝わる明治三陸地震と明治宮城県沖地震の記録」
         井上瑠菜(宮城学院女子大学大学院修士課程 学生)
     閉会の挨拶 大宮金治(川崎町文化財保護員員長)
           小山修作(川崎町町長)       

    現在、調査では古文書の撮影を実施していますが、学生や川崎町民が加わり、若者や一般市民参加型の調査になっているのが特徴です。報告会でも学生4名が佐藤家文書の中から興味のある史料を取り上げ、発表してくれました。自らが調べたことを発表する、よい機会になったのではないかと思います。
    第二次調査で確認された古文書は収納箱約100箱分に上り、撮影は6割程度が終了したところです。年代は明治時代以降のものが多いですが、佐藤家のみならず青根温泉や川崎町の歴史も明らかにできる、地域の宝ともいえる史料です。飢饉や地震といった災害に関する古文書も含まれています。
    報告会の参加者は40人ほどでした。調査は今後も継続する予定ですので、新たな郷土の歴史についてお知らせし、ざっくばらんに語り合う場として、これからもこうした機会を設けたいと考えています。ご参加いただいたみなさま、協賛いただいた川崎町の関係各位、お忙しいなか会場を提供してくださった不忘閣のみなさまに厚く御礼申し上げます。
      
    報告会のようす



  • 古文書講座:白石市中央公民館「平成28年度初めての古文書講座」を開講しました。
    部門では、毎月おこなわれている白石古文書サークルの運営に携わっていますが、古文書を初めて学ぶ方を対象に、「初めての古文書講座」を開講いたしました。これは、白石市教育委員会・白石市中央図書館、そして部門の主催事業として、前期5回(20165月〜7月)、後期5回(201610月〜11月)の合計10回の講座でした。今回は11名の方々が受講され、くずし字解読の「イロハ」を習得し、白石市に伝わった歴史資料の内容を学ばれました。古文書解読は「難しい」「よくわからない」というイメージを皆さんはお持ちになるかと思いますが、講座で皆さんが集まり、知恵を出し合いながら「読み書き」を行うことで、メキメキと上達される方も多くいらっしゃいます。末筆ながら、今回の講座開設と運営を全面的に協力いただきました白石市教育委員会および白石市中央公民館の皆様方に心より御礼を申し上げます。

    白石市中央公民館「初めての古文書講座」(20161116日撮影)



  • 山形県立博物館で講演会を実施いたしました。
    上廣歴史資料学研究部門は山形県立博物館と協力し、年に2回、古文書歴史講座を開催しております。本年の1回目は、20171113日(日)に山形県立博物館講堂にて実施され、部門助教の友田が講師を担当しました。
    講演のテーマは「幕末維新期の情報と思想―米沢藩士・甘糟継成と宮島誠一郎」。政治の世界で適切な行動を取るためには、いつの世でも正確な情報の獲得は欠かせませんが、幕末維新期という激動期あってはなおさらです。米沢藩においても情報の必要性を痛感して、それを積極的に入手し、思想を紡いでいった人物がいました。今回取り上げた甘糟継成と宮島誠一郎もそんななかの一人でした。
    甘糟は、上杉二十四将の一・甘糟備後景継の末裔。国内外の事情に通じて多くの書物を著し、博覧強記をもって知られた人物です。明治元年(1868)の戊辰戦争では軍務参謀として越後に出征し、敗戦後は戦犯に指名されそうになりますが、辛くも免れると、新政府に登用されます。しかし、それもつかの間、病を得て37歳の若さでこの世を去ります。
    宮島は、幕末期、米沢藩の周旋方として情報の収集や他藩との折衝にあたった人物で、とくに会津藩謝罪歎願に奔走した戊辰戦争時の活躍が有名です。維新後は米沢藩の藩政改革に尽し、甘糟の死後、彼に代って政府に出仕、以後、諸職を歴任しました。政府官僚としては、左院という立法機関に在職中の明治5年に、「立国憲議」という意見書を起草し、政府内でいち早く立憲政体の樹立を唱えたことで知られています。動乱のさなか、二人の思想の形成に、情報がどのような影響を与えたのか、そして、二人はいかにして藩内で存在感を発揮するに至ったのか、それらを考えることを通じて、幕末維新期において情報がもつ意義を考察したのが、今回の講演です。
    参加者は山形県立博物館の古文書講座に参加されている方を中心とする21名。2時間以上に及ぶ講演となりましたが、みなさん一様に熱心に耳を傾けてくださいました。ご参加いただいたすべての方にこの場を借りてお礼申し上げます。
    部門は、今後とも東北各地の博物館等と連携し、さまざまな企画を通じて、地域に貢献していきたいと思っております。

    講演会のようす



  • 「吾妻家文書」に関する展示会と講演会を開催しました。
    20154月から当部門と岩出山古文書を読む会が共同で「吾妻家文書」の整理作業を行っていることは、かつてこのHPでも紹介いたしましたが、このほどその成果を展示会・講演会というかたちでみなさまにご披露する機会に恵まれました。
    まず展示会についてですが、910日(土)から25日(日)にかけて大崎市岩出山の森民酒造店の昭和レトロ館をお借りして、「岩出山から当別へ 歴史の架け橋〜吾妻家文書展〜」(部門・古文書を読む会主催)を開催しております。選りすぐりの史料から、岩出山伊達家の北海道開拓移住の歩みが分かるような内容の展示となっておりますので、この機会に是非足をお運びいただきたく存じます。
    この展示会に合わせるかたちで、本年の岩出山の「講座:地域の歴史を学ぶ」は、いつもより早く917日(土)に大崎市岩出山文化会館で開催いたしました。本年のテーマは「北の大地に渡った侍たち〜北海道開拓と岩出山伊達家〜」。冒頭、部門を代表して荒武准教授が挨拶した後、現吾妻家当主の高志氏に御登壇いただき、お言葉を頂戴いたしました。つづいて、北海道博物館学芸員の三浦泰之氏から「北海道開拓と士族移住」と題して御講演いただきました。北海道開拓の歴史の概略を踏まえたうえで、士族移住がそのなかにいかに位置づけられるのか、豊富な事例とともに解き明かされました。また、北海道に残る武家文書のなかに、北海道の歴史とは一見関係のない領知宛行状等の史料が含まれている意味について興味深い指摘がなされました。第二講演は友田助教による「岩出山伊達家の北海道移住と吾妻謙(ゆずる)」です。岩出山伊達家の北海道移住、その後の当別村の開拓において吾妻謙が果たした役割、さらには彼の北海道開拓にかける熱意を支えていたものについて、吾妻家文書をもとに考察するという内容でした。
    当日は、宮城だけでなく、岩出山伊達家が入植した当別町(北海道石狩郡)からも多くの方が御来場くださり、総計250名の来場者に恵まれました。足をお運びくださったすべてのみなさまにこの場を借りて、厚く御礼申し上げます。今後も吾妻家文書の整理を進め、その成果を様々なかたちで岩出山や当別町に還元していきたいと考えております。
     
    講演する三浦泰之氏      講演会場のようす(友田講演)



  • 松島町で講演会を開催しました。
    87日、宮城郡松島町の高城避難所3階多目的ホールにて、歴史講演会「小津久足「陸奥日記」の世界 よみがえる江戸時代の松島」を開催しました。主催は、上廣部門・「陸奥日記」刊行会・東北大学災害科学国際研究所・NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク・松島町教育委員会です。
    「小津久足」という名前には耳馴染みのない方も多いのではないでしょうか。小津久足(18041858)は伊勢国松阪の出身で、江戸にも出店を持つ商人であると共に、滝沢馬琴らとも交友を持つ文化人でした。歴史研究者の間では豪商湯浅屋与右衛門として、文学研究者の間では蔵書家・旅行家小津桂窓(けいそう)として知られており、映画監督の故小津安二郎は久足の姪孫(甥の子)にあたります。とりわけ注目されているのは現存する46点もの紀行文で、その中でも『陸奥(みちのく)日記』は、質・両の両面で江戸時代の紀行文の代表作とされています。紀行文研究者の間では、松尾芭蕉『おくのほそ道』を凌ぐ紀行文学の傑作と評価されているのです。
    『陸奥日記』は、天保11年(1840)に久足が江戸と松島を往復した際の紀行文で、記述は合計12万字にもおよびます。東北地方を旅した紀行文では他に類をみない長編です。久足は、往路はいわゆる江戸浜街道、復路は奥州街道を通っているのですが、注目されるのは、その詳細な記録から、東日本大震災によって失われてしまった過去の被災地の風景を復元できる可能性があることです。この点に着目した東北大学災害科学国際研究所の佐藤大介氏が発起人となり、「陸奥日記刊行会」が組織され、『陸奥日記』を研究素材としていた菱岡憲司氏(有明工業高等専門学校)、青柳周一氏(滋賀大学経済学部)、高橋陽一(部門助教)らがメンバーに加わりました。
    本講演会は、『陸奥日記』の仙台近郊や松島の記述を中心に紹介し、まず小津久足の人となりや『陸奥日記』の記録としての魅力を広く伝えたいと考え、企画しました。講演内容は以下の通りです。

     菱岡憲司「小津久足の人物像」
     青柳周一「『陸奥日記』から見えてくるもの19世紀の商人・旅行・地域
     高橋陽一「小津久足と仙台・松島」
     本木成美(松島町教育委員会)「松島町教育委員会の取り組み紹介」

    冒頭、佐藤氏からの趣旨説明の後、菱岡氏が小津久足の足跡を、蔵書・小説受容・紀行・詩歌を柱に紹介しました。続く青柳氏の講演では、豪商湯浅屋としての小津家の活動歴が紹介されると共に、『陸奥日記』の記述からさまざまな地域情報が導き出せることが明らかにされました。高橋の講演は、『陸奥日記』の仙台・松島間のルートの特徴や松島での特筆すべき記述を紹介し、『陸奥日記』の魅力を伝えると共に、久足の言動から当時の文化人の特色に迫るものでした。

    酷暑の中、当日は約100名の方々にご来場いただきました。今後、福島や茨城での同様のイベントも検討しています。また、『陸奥日記』には解説文を付し、過去の地域情報を知りうるテキストとして一般向けに刊行できればと考えています。本講演会で紹介できたのは、内容豊かな記述のほんの一部であり、十人十色の読み方が可能な『陸奥日記』の史料的価値をこれからも多くの人にお伝えしたいと思います。ご来場いただいた皆様、ご協力いただいた松島町の皆様に厚く御礼申し上げます。

    講演会のようす

  • 部門スタッフの著書が刊行されました。
    部門助教高橋陽一の著書『近世旅行史の研究―信仰・観光の旅と旅先地域・温泉―』(清文堂出版、A5判、上製本、452頁、本体9800円)が刊行されました。学生時代以来の15年間の研究成果をまとめたもので、旅行者・地域双方の視点から江戸時代の旅の特質について論じています。是非ご一読ください。
    (高橋までお申し出いただければ、2割引きにてご購入いただけます)
         



  • 部門ニューズレター『史の杜』第4号を刊行しました。
    このたび、部門ニューズレター『史の杜』第4号を刊行しました。部門で調査・整理している古文書の紹介コラムや講演会、古文書講座など、昨年度の部門の活動を紹介しています。ぜひご一読ください。
     ⇒PDF


  • 岩出山古文書を読む会『古文書が語る地域の歴史』が発刊されました。
    このホームページでもたびたびご紹介しております通り、私たちの研究部門は大崎市の岩出山古文書を読む会の皆さんと歴史資料の調査・研究を共同で実施しています。
    その読む会から、このたび『古文書が語る地域の歴史』創刊号が出版されました。ここ数年にわたる岩出山古文書を読む会の初級・中級講座で学んだ古文書の解読、さらには会員が中心となっておこなわれている調査・研修の成果が収録されています。第1章から第4章まで、いずれも充実した内容で「地域の歴史発見」を知る貴重な一書となっています。とくに第1章では、古文書の原文・翻刻文・読み下し文が三段組で一覧できます。古文書の解読を始めようとする方、地域の歴史に関心を持っておられる皆様には最適の書物です。お問い合わせ、ご購入につきましては、下記のPDFファイルを御覧ください。
     ⇒PDF 
      

      『古文書が語る地域の歴史』表紙



  • 柴田郡川崎町で古文書の撮影会を行いました。
    5月18日、柴田郡川崎町の川崎町公民館で古文書の撮影会を行いました。ご参加いただいたのは「川崎歴史友の会」の皆様で、川崎町教育委員会・宮城資料ネットのご支援をいただき、実施しました。撮影したのは以前から調査を継続している佐藤仁右衛門家文書です。昨年の秋以来、約半年ぶりの作業ということもあって、カメラや三脚の設置など、準備には少々手間取りましたが、撮影に移ると皆さんとても手際よくスムーズに作業をこなしておられました。今後も定期的に撮影会を開き、なるべく多くの方にご参加いただけるようにしていければと考えています。ゆくゆくは町内に眠る様々な古文書を撮影し、貴重な歴史資料を地元の皆さんの手で保存していくお手伝いをしたいと思っています。ご参加・ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
     
    古文書撮影のようす



  • 古文書講座:片平市民センターで古文書会をおこなっています。
    今年度も引き続き、仙台市青葉区の片平市民センターを会場に、片平古文書会(あらぶる古文書会)を開講しています。同会は、くずし字の解読をおこないながら、江戸時代の社会や文化を学ぶサークルです。毎月第1・第3水曜日午後2時〜430分まで、江戸時代の仙台藩や地域の歴史資料を読み、そして学んでいます。古文書の勉強をしてみたいという方は、お気軽に下記まで御一報ください。

    【片平古文書会:今後の予定】
    420日(水)
    518日(水) 525日(水)
    61日(水) 622日(水)
    ※時間はいずれも14時〜1630
    会場:仙台市青葉区 片平市民センター
    講師:荒武賢一朗(部門准教授)
    ご関心のある方は、部門研究室(TEL/FAX 022-795-3196)までお知らせください。

  • 古文書講座:白石古文書サークル、今年度も活動中です。
    今年度も引き続き、宮城県白石市にて、「白石古文書サークル」を毎月1回(第4水曜10時〜12時)開講しています。サークルでは、白石に伝来する古文書や、江戸時代における人々の生活や文化について学び、「広がる知識」の習得を目指しています。

    【白石古文書サークル:今後の予定】
    427日(水) 10:00-12:00
    525日(水) 10:00-12:00
    622日(水) 10:00-12:00
    ※会場:白石市中央公民館 第2研修室
    講師:荒武賢一朗(部門准教授)
    ご関心のある方は、部門研究室(TEL/FAX 022-795-3196)までお知らせください。
    また、白石市中央公民館では、古文書を学ぶ初心者の皆さんを対象にした「初めての古文書講座」を予定しています。ぜひ参加してみようという方は、下記の募集要項を御覧の上、お申し込みいただければ幸いです。
    PDF:白石市中央公民館「初めての古文書講座」募集要項

  • 白石市文化財調査報告書第49集『渡辺家文書T〜現況目録1〜』をPDFファイルで公開しています。
    部門では、2013年度より白石市教育委員会と協力し、白石市渡辺家文書の調査と文書目録作成をおこなってきました。渡辺家は屋号を「渡辺屋(渡部屋とも)」と称し、江戸時代から白石の城下町において活躍した商家です。その繁栄を示すがごとく、同家に伝来した古文書も膨大にありますが、調査の進展によって少しずつ内容が明らかになってきました。
    その成果として、このたび白石市文化財調査報告書第49集『渡辺家文書T〜現況目録1〜』(20162月刊行、白石市教育委員会)を出版することができました。しかし、非売品であることと、印刷部数が限られているため、関心をお持ちになる皆さんの目になかなか届かない状況です。
    そこで、このたび発行元である白石市教育委員会のご依頼を受けて、本ホームページにて報告書の全文をPDFファイルで公開し、多くの方々に御覧いただこうと思います。江戸時代から明治時代にかけての地域史、商業史、あるいは白石の歴史に興味をお持ちの皆様にご活用いただければ幸いです。
     ⇒PDF:渡辺家文書T    



<2015年度の活動>                       
  • 白石市第35回公民館まつり、ご参加ありがとうございました。
    201635日(土)、白石市中央公民館で開催された「第35回公民館まつり」に、部門から荒武が出席しました。当日は、白石古文書サークルの皆さんと一緒にサークルの紹介ポスターを掲示し、東北大学片平まつり(201510月)でも好評を博した「みんなで古文書を作ってみよう」のコーナーを設け、市民の皆さんに自分のお名前を江戸時代のかな文字で書いてもらうイベントを行いました。
    公民館まつりでは、古文書サークル以外にもさまざまな分野の活動サークル、勉強会が日頃の成果を発表されており、「地域で学ぶ意義」をいっそう強く感じたところです。
    今回のイベント出展にご協力くださいました白石古文書サークルの会員各位、ならびに白石市中央公民館の皆様方に厚く御礼を申し上げます。

      
    展示ポスター              「みんなで古文書を作ってみよう」



  • 東北アジア研究専書『東北からみえる近世・近現代―さまざまな視点から豊かな歴史像へ―』を刊行しました。
    先日の『世界をつなぐ 起点としての日本列島史』に続き、共同研究「歴史資料学の調査と研究プロジェクト第1班 江戸時代から現代に通じる東北の歴史」の研究成果を出版することができました。この論文集は、『東北からみえる近世・近現代―さまざまな視点から豊かな歴史像へ―』という書名で、江戸時代(17世紀)から20世紀初頭にかけての東北地方に注目し、地域・経済・人物・思想の歴史を明らかにしたものです。たとえば、馬と人の関係、百貨店の歴史、社会福祉と地域の実像など、共同研究に参加した専門家たちによって、新たな史実が発見されました。また、部門の推進する東北地方の歴史資料保全活動とも関連し、それぞれの地域史研究に貢献した内容にもなっています。皆さんにぜひお読みいただきたい一冊です。
    『東北からみえる近世・近現代さまざまな視点から豊かな歴史像へ』執筆者
    荒武賢一朗(部門准教授)、野本禎司(公益財団法人コ川記念財団専任研究員)、兼平賢治(東海大学文学部専任講師)、宮田直樹(米沢市教育委員会文化課主任)、加藤諭(東京大学文書館特任助教)、三ツ松誠(佐賀大学地域学歴史文化研究センター講師)、佐藤和賀子(山形県立米沢女子短期大学非常勤講師)、松岡弘之(尼崎市立地域研究史料館職員)
     関連URL:岩田書院 書籍情報
     
    http://www.iwata-shoin.co.jp/

     
    『東北からみえる近世・近現代』表紙

  • 利府町郷土資料館ミニ企画展「村絵図からみた利府の歴史」が開催中です。 
    201632日から417日まで、利府町郷土資料館平成27年度ミニ企画展「村絵図からみた利府の歴史」が開催されています。部門の協力は今回で3度目となりますが、展示には荒武賢一朗(部門准教授)が監修を務め、明治時代前期の村を描いた絵図類と、関連する資料を紹介しました。
    とくに、村ごとに作られた絵図が、それぞれ特徴を持ち、記載内容や彩色なども細かく異なっていること、現在は住宅地として開発されている地域が、ほんの100年前には広大な緑で包まれていたことなど、利府の歴史における新発見が目白押しです。
    入館無料です。どうぞお気軽にお立ち寄りください。開館時間など、詳しくはポスターを御覧ください。

    関連URL 利府町郷土資料館 施設案内
    http://www.town.rifu.miyagi.jp/www/contents/1370908257511/ 

     
    展示ポスター

  • 川崎町佐藤仁右衛門家文書の整理作業を実施中です。
    201512から、東北大学内で川崎町佐藤仁右衛門家文書の整理作業を実施しています。佐藤家は川崎町の青根温泉で旅館「湯元 不忘閣」を経営しており、江戸時代には温泉の湯守(管理人)を務めていました。今回整理しているのは、2015年9月の調査で発見された古文書です。部門助教の高橋が担当し、古文書講座に参加している学生や市民の皆様と共に古文書の写真撮影を行っています。近代の古文書が多く、青根温泉や各地の観光地の戦前期の写真などが多数含まれていました。
    普段の古文書講座で解読しているのは原史料の印刷物ですが、今回のように実際に古文書に触れることで、古文書や歴史への関心もより高まるのではないでしょうか。また、今回は皆さんに古文書撮影の方法を学んでいただくよい機会にもなったと思います。作業は今春以降も継続していく予定です。

     
    古文書撮影作業のようす

  • 東北アジア研究専書『世界とつなぐ 起点としての日本列島史』を刊行しました。
    部門では、専任スタッフが主幹となり、外部の専門家と一緒に4つの共同研究「歴史資料学の調査と研究プロジェクト」を組織しています。そのうち、第2班「日本列島の文化交渉史―経済と外交」の研究成果が論文集として出版されました。この論文集は、『世界とつなぐ 起点としての日本列島史』と題し、江戸時代から20世紀初頭にかけての日本内部と、日本が結ぶ対外関係の歴史を一緒に議論をして、新しい「日本史」のあり方を提案しています。共同研究に参加をした執筆者のそれぞれが、普段の調査で収集した歴史資料を活用し、これまで明らかではなかった史実や、歴史を読み解く視点を紹介しました。ぜひともご一読いただければ幸いです。
    『世界とつなぐ 起点としての日本列島史』執筆者
    荒武賢一朗(部門准教授)、麻生伸一(沖縄県立芸術大学専任講師)、小林延人(秀明大学専任講師)、下向井紀彦(公益財団法人三井文庫研究員)、鄭英實(韓国・慶尚大学校特別研究員)、中山圭(天草市役所観光文化部主査)、古川祐貴(長崎県立対馬歴史民俗資料館学芸員)、宮坂新(館山市立博物館学芸員)、ル・ルー ブレンダン(帝京大学専任講師)

     関連URL 清文堂出版 書籍情報
     
    http://seibundo-pb.co.jp/index/ISBN978-4-7924-1049-0.html 

     
    『世界とつなぐ 起点としての日本列島史』表紙

  • 東北アジア学術読本『世界遺産を学ぶー日本の文化遺産からー』を刊行しました。
    東北大学東北アジア研究センター公開講演会「世界遺産からのメッセージ―平泉・石見銀山の歴史力―」(2013127日、於仙台市戦災復興記念館)の内容をもとに企画された、入間田宣夫、仲野義文、荒武賢一朗『世界遺産を学ぶ―日本の文化遺産から―』(東北アジア学術読本、東北大学出版会刊)を出版いたしました。
    世界遺産という言葉はよく耳にしますが、実はその内容をどれだけ知っているかといえば、答えに困ってしまいます。そこで本書では、世界遺産への登録に関する背景や、専門家や地域の人々の努力、あるいは登録後にはどのような取り組みがなされるべきなのか、といった事情をわかりやすく説明しています。
    平泉−仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」に取り組まれた入間田先生、「石見銀山遺跡とその文化的景観」に詳しい仲野義文先生から、興味深い事実が紹介されています。また、荒武賢一朗(部門准教授)は地域史研究からみた世界遺産について江戸時代の歴史資料などをひもときながら、現代へつながる世界遺産の実像に迫ります。ぜひ御覧いただければと思います。
     
    関連URL 東北大学出版会 書籍情報
     
    http://www.tups.jp/book/book.php?id=342 

       
      『世界遺産を学ぶ』表紙



  • 「講座:地域の歴史を学ぶ ◎岩出山W 岩出山城の謎にせまる!」を開催しました。
    20151121日(日)、部門と岩出山古文書を読む会の主催で、大崎市岩出山文化会館(スコーレハウス)大ホールにて、「講座:地域の歴史を学ぶ ◎岩出山W 岩出山城の謎にせまる!」を開催致しました。岩出山の講座は毎年恒例となりましたが、今回のテーマは岩出山城。前回の講座「城―その知られざる歴史―」で、「岩出山城の話をもっと聞きたい」という声が数多く寄せられ、岩出山城にスポットを当てることとなりました。当日、ご来場いただいた方は250人程度。その数からも、やはり政宗の居城であった岩出山城に対する関心の高さがうかがわれます。
    ご講演いただいたのは、佐藤信行(日本考古学協会会員)と菊地優子(岩出山古文書を読む会会長)の両氏でした。まず、佐藤氏の講演「伊達政宗居城前後の岩出山城を探る―最近の縄張りの調査から―」は、長年岩出山城の実地調査を行ってこられた氏ならではの内容で、政宗入城前後で岩出山城がいかに変遷を遂げていったのかを現在遺る地形から考察したものでした。つづいて、菊地氏の講演「岩出山の城と町の歴史」は、前回の講演をベースにしつつ、古道と町の形成の関係、米沢の地名との比較等、その後得られた知見を数多く盛り込み、城下町形成の歴史により深く踏み込んだものでした。いずれの講演も興味深く、参加者の皆さんは一様に聞き入っておられるようすでした。
     
    講演する佐藤信行氏        菊地講演のようす



  • 上廣部門古文書講座を開催しました。
    部門では、春季(5〜7月)と秋季(10月〜12月)の計10回にわたり、東北大学で「上廣歴史資料学研究部門古文書講座」を開催しました。友田・高橋が講師をつとめ、春季は幕末維新期の史料、後期は江戸時代の温泉に関する史料をテキストに、くずし字の判読方法や古文書の読み方、さらにはその時代の歴史について学習しました。3年目の講座になりますが、今年も2班に分かれての開講となり、毎回計100名以上の方々にご参加いただきました。時折質問にタジタジになることもありますが、講師にとっても大変貴重な勉強の機会になっています。継続的に古文書に触れることが解読力アップへの近道ですので、来年も継続して開催できればと考えています。ご参加いただいた皆様に感謝申し上げますと共に、引き続きご参加のほど、よろしくお願いいたします。


    古文書講座のようす

  • 講演会「近代の戦争と宮城」を開催しました。
    部門は仙台市歴史民俗資料館との共催で、20151031日、仙台市戦災復興記念館にて講演会「近代の戦争と宮城」を開催致しました。戦後70年の節目を迎え、近代に起こった数々の戦争が地域に何をもたらしたのか、また、戦争によって地域の実態はどのように浮き彫りにされたのかを参加者の皆さんとともに考えたいということから企画されたものでした。冒頭、部門長の平川新氏(宮城学院女子大学学長)からの挨拶があり、続いて以下の講演が行われました。

    @友田昌宏(部門助教)「西南戦争と旧仙台藩士」
    A大谷正(専修大学文学部教授)「日清戦争に従軍した『東北新聞』記者桜
     田孝治郎―戦争情報はどのように仙台に伝えられたのか―」

    B佐藤雅也(仙台市歴史民俗資料館学芸室長)「誰が戦死者を祀るのか―近
     代仙台の慰霊と招魂―」

    友田の講演は、西南戦争時、補充の兵員として臨時巡査の召募を行われる過程で、宮城県ではどのようなことが問題となったのか、臨時巡査として戦地に赴いた旧仙台藩士を支えていた戊辰戦争の雪辱の意識とはいかなるものだったのか、戦後、宮城に帰県した臨時巡査の動向が関心を集めるなか、どのような問題が議論されたのかについて考察をめぐらせました。大谷氏の講演は、仙台に駐屯する第二師団の日清戦争時の動向、当時のメディアのなかで地方紙の置かれた状況等を踏まえたうえで、『東北新聞』の記者として日清戦争に前後3回、戦地に従軍した桜田孝治郎の経歴と、彼が戦地で何を見てそれをどのように宮城に伝えたのかを紹介し、日清戦争時の報道のありかたについて論じました。佐藤氏の講演は、戊辰戦争から日露戦後あたりまでの慰霊の変化を追ったものでした。西南戦争後に旧仙台藩士と仙台鎮台によってはじめられた戊辰・西南両戦役の招魂祭が、やがて後者が前者を取り込むかたちで一本化され、さらには日清・日露戦争をへて、その内実が変化していく、一連の経緯が詳しく解説されました。
    当日は、200名近くの方々に御参加にいただき会場に入りきれないほどの盛況ぶりで、なかには学生の方や東京からお越しの方もいらっしゃり、このテーマが幅広い層に関心があることをうかがわせました。

    大谷講演のようす



  • 「吾妻家文書」の整理作業を行っています。
    20154月から、東北大学農学研究科教授の吾妻行雄氏の御依頼をうけて、部門助教の友田と岩出山古文書を読む会(会長菊地優子氏)の共同で、「吾妻家文書」の整理を行っております。同家は代々岩出山伊達家の家老を務めた由緒ある家柄で、とくに明治維新のときの当主吾妻謙(18441889)は、岩出山伊達家の北海道当別への開拓移住に中心的役割を果たした人物としてその名を知られています。文書の総点数は1万点以上。北海道移住後の近代文書はもとより、移住以前の岩出山にかかわる近世文書も数多く含まれており、岩出山と当別の歴史をつなぐ極めて貴重な史料群です。気の遠くなる数の史料を前にしながらも、そこは、歴戦の古文書を読む会の方々。時に難読文字に頭を悩ませながら、倦むことなく目録取りを続けられ、その士気の高さも手伝って、作業は順調に進んでいます。
    104日(日)に開催された岩出山地区公民館まつりでは、これまで整理した古文書のなかから岩出山にかかわるものを中心に厳選して、整理作業の経過報告をかねた展示会「吾妻家文書整理速報展―北に渡った開拓者たち―」を行いました。岩出山地区公民館まつりへの古文書を読む会の出陳は今回で2度目ですが、前回の展示会を大幅に凌ぐ来場者に恵まれ(所蔵者の吾妻行雄氏も御来場くださいました)、里帰りした「吾妻家文書」の存在を地域の多くの方に知っていただくことができました。その様子は1015日(木)の『大崎タイムス』紙上でも大きく取り上げられました。
    また、109日(金)には、「吾妻家文書」の写真撮影作業をすすめるにあたって、東北大学災害科学国際研究所准教授の佐藤大介氏をはじめNPO法人宮城歴史資料保全ネットワークのスタッフの方々に、岩出山公民館までお出でいただき、「宮城方式」と呼ばれる古文書撮影技法の講習会が行われました。当日参加された古文書を読む会のみなさんは、一つ一つの作業行程をしっかりと覚え込もうと真剣そのものでした。
      
    整理作業のようす(於色麻町立四釜色麻幼稚園)  撮影講習会のようす(於大崎市岩出山公民館) 
      
    『大崎タイムス』2015年10月15日の記事(「歴史ファンでにぎわう―岩出山吾妻家文書整理速報展―」)



  • 東北大学片平まつりに部門のブースを出陳しました。
    10月10日(土)・11日(日)に、東北大学片平キャンパスにて、「東北大学片平まつり」が開催されました。大学の附置研究所の活動を一般公開するイベントで、部門では「歴史資料の解読と保全〜くずし字を書いてみよう〜」というブースを設けました。部門および歴史資料保全活動の紹介パネルの展示コーナーと、筆ペンを使ってくずし字(変体仮名)で自分の名前を書くという体験コーナーの2つを企画しました。体験コーナーでは、2日間で約350名の子供たちがチャレンジしてくれました。見慣れないくずし字という昔の書体を、若い人にも知ってもらえるような取り組みをこれからも考えていきたいと思います。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
     
    部門のブース            筆記にチャレンジする子供たち



  • 柴田郡川崎町で歴史資料保全活動を実施しました。
    9月15日・16日に、宮城県柴田郡川崎町青根温泉の佐藤仁右衛門家で歴史資料保全活動を実施しました。部門の高橋が計画し、宮城資料ネット、川崎町の皆様にご協力いただきました。佐藤家は、江戸時代に温泉管理人の湯守を務めた旧家で、現在も旅館「湯元 不忘閣」を経営されています。同家での歴史資料保全活動は2012年にも行いましたが、今回は未確認であった土蔵内の古文書の探索、およびその搬出作業に取り組みました。土蔵内は暗く、足場の悪いところもありましたが、作業の結果、明治時代以降の書類や手紙類のほか、江戸時代の書籍や掛け軸等が確認でき、近年所在不明になっていたという伊達政宗の書状も「再発見」できました。搬出された資料は段ボール約60箱と掛け軸類になります。今後、引き続き古文書の封筒詰めや写真撮影を行い、概要の把握に努めたいと考えています。活動に際しご理解を賜った佐藤家の皆様、ご協力いただいた宮城資料ネットと川崎町の皆様に心より御礼申し上げます。不忘閣では、6月より部門プロデュースの古文書展示も行っています。旅館のたたずまいも素晴らしく、温泉の浴場も種類が豊富でとても癒されます。皆様ぜひお越し下さい。
      
    土蔵内での古文書探索       搬出された古文書



  • 広州日中友好ふれあいの場「第3回日本学研究フォーラム」が開催されました。
    部門で取り組んでいる歴史資料学や古文書解読など、日本の人文科学研究は国際的にも注目を集めています。海外在住で日本の歴史・文化を学びたいという学生から、経験豊富な専門家まで、「日本学」を共通テーマとしてお互いの研究を知ることは重要です。部門准教授の荒武賢一朗は、20158月下旬に中国・中山大学(広東省広州市)を訪問し、同大学で日本研究をされている先生方や、日本に関心を持って勉強をしている大学生の皆さんと交流する機会に恵まれました。そのうち、最も大きな会議は826日に開催された「広州日中友好ふれあいの場:第3回日本学研究フォーラム」(主催:中山大学外国語学院日本語学科、後援:日本国広州総領事館、国際交流基金)というシンポジウムです。このシンポジウムでは、日本の歴史・文学・社会学などに関する講演と研究発表がおこなわれ、両国の研究者が最新の動向について議論しました。日本からの招待講演2本のうち、荒武からは「都市と村落の関係史食糧供給と肥料問題を中心に」をテーマとして、江戸時代の都市と周辺地域の商業取引について紹介をしました。中国国内からも多くの参加者があり、文化交流の成果につながるシンポジウムになったかと思います。
     
    中山大学外国語学院         第3回日本学研究フォーラム



  • 第36回東北大学リベラルアーツ・サロンで講師を務めました。
    東北大学リベラルアーツ・サロンは、大学に所属する文系教員が自らの研究テーマを中高生、大学生、社会人の皆様にわかりやすく解説し、参加者同士のミーティングや講師への質問をもとに自由な議論をする企画です。第36回は2015821日(金)、せんだいメディアテークを会場に、荒武賢一朗(部門准教授)が講師として「古文書が伝える江戸時代〜日記から読み解く社会史〜」と題し、お話をしました。「日記を付ける」という習慣は江戸時代より以前からありますが、それまでの貴族や宗教家、武士など上層社会に限らず、百姓や商人たちも日々の生活を書き留めています。今回のサロンでは、武士や商人の日記を紹介し、詳しい事例に江戸時代後期の作家・曲亭馬琴(17671848年)が遺した内容を取り上げました。参加者の皆さんはいくつかのグループに分かれ、この日記をめぐるそれぞれの意見や疑問をお話になり、講師からの応答にも耳を傾けておられました。「歴史資料」は重要で、これからも守っていくべきである、という主旨のもと、広く市民の皆様と交流できたことを嬉しく思っています。

    *第36回東北大学リベラルアーツ・サロンの内容は、『河北新報』201591日付け朝刊20面に掲載されています。
    関連URL http://www.cneas.tohoku.ac.jp/hplas/sub_report/no36.html
                                       
    リベラルアーツ・サロン

  • 利府町歴史シンポジウム「中世・近世の宮城郡」で古文書調査の成果を講演しました。
    部門発足以来、利府町教育委員会(生涯学習課・郷土資料館・公民館)の皆さんと、市民講座や企画展示、そして歴史資料調査を進めてきました。その利府町で2015726日(日)、利府町公民館文化ホールにおいて、利府町歴史シンポジウム「中世・近世の宮城郡」(主催・利府町教育委員会)が開催されました。今回のシンポジウムは、中世史がご専門の七海雅人先生(東北学院大学文学部教授)、部門准教授の荒武賢一朗(部門准教授)が講演をおこないました。七海先生からは「中世前期の多賀国府」とのご演題で、鎌倉時代から戦国時代にかけての宮城郡(現在の利府町および近隣地域)がどのような歴史をたどったのかについて詳しくお話がありました。荒武は「近世における山林とその利用―「ヤマ」は誰のものか―」というテーマで、古文書からわかる江戸時代の山林を主題に地域社会の実態をご紹介しました。この山林関係の古文書は、利府町教育委員会、多賀城市教育委員会と部門が共同調査をおこなった成果で、今後も江戸時代の宮城を明らかにするため、研究を進めていくつもりです。当日、ご来場くださいました約80名の皆様方、そして利府町教育委員会の方々に厚く御礼を申し上げます。
     
     シンポジウムの開催案内



  • イギリス・ロンドン大学で研究発表をおこないました。
    201575日、部門准教授の荒武賢一朗は、イギリスのロンドン大学・東洋アフリカ研究学院(School of Oriental and African StudiesSOAS, University of London http://www.soas-uol.jp/) でおこなわれた国際シンポジウムShifting Perspectives on Media and Materials in Early Modern Japan (近世日本における画像と資料研究の可能性を考える、74日・5日開催)に出席しました。このシンポジウムはSOASで江戸時代の研究をされている先生方が企画し、その呼びかけに応じて日・英のほか各国の専門家が集いました。上記の全体テーマにあるように、今回の目的は近世日本の資料をもとに学際的な討議を実施することにあります。歴史・美術・文学・表象文化など、各分野の江戸時代分析を得意とする研究者によるセッションは大変珍しく、新しい研究の潮流を予感させます。荒武からは「くずし字解読の意義―各分野の研究をクロスさせる―」と題して、これまで経験した海外におけるくずし字ワークショップの成果や、多分野における歴史資料の情報共有などにつき研究発表をいたしました。普段直接お話することのない異分野の皆さんと交流を深めた経験は大きなもので、今後の研究活動にぜひ活用していきたいです。
     
    ロンドン大学シンポジウムのメンバー  ロンドン大学SOAS



  • ドイツ・ハイデルベルク大学で研究発表をおこないました。
    201572日から4日にかけて、部門准教授の荒武賢一朗はドイツ・ハイデルベルク大学を訪問しました。ハイデルベルク大学とは20139月に部門で初めて企画した海外のくずし字ワークショップをはじめ、さまざまな形で研究交流を進めています。今回は、同大学のハラルド・フース教授が企画された国際シンポジウムGlobal History and the Meiji Restoration”(72日〜5日開催)で研究発表(“Meiji Restoration and the Night Soil Problem”)をする機会をいただきました。このシンポジウムでは、現在の歴史学で注目を集めているグローバル・ヒストリーと、日本の明治維新について議論が深められ、ドイツや日本以外に多くの国々からたくさんの出席者があり、魅力的な9つのセッションで最新の研究動向を知ることができました。またこれに先立ち、2日の午前には同大学日本学科で「近世日本の屎尿流通歴史を解明するために」と題した研究発表もおこないました。ユーディット・アロカイ教授をはじめ参加者の皆様には討論を通じて多くのご教示をいただき、厚く御礼を申し上げます。今後も歴史資料学の国際化に関する研究の展開を続けていきます。
     
    ハイデルベルク大学シンポジウム 



  • 白石市「第1回文化財講演会」で渡辺家文書調査の成果を発表しました。
    2015627日(土)、白石市中央公民館視聴覚室で、平成27年度文化庁文化遺産を活かした地域活性化事業「第1回文化財講演会」(主催・白石市教育委員会、白石市文化財愛護友の会、白石市文化遺産活用推進委員会)が開催されました。今回の講演会は、部門で取り組んでいる歴史資料「白石市・渡辺家文書」の調査・研究がテーマとして取り上げられました講演は、荒武賢一朗(部門准教授)「渡辺屋儀蔵と白石の商人たち」、清水翔太郎氏(東北大学大学院)「江戸時代後期における渡辺家の紙商」の2本で、いずれも現在おこなっている調査の内容を紹介するとともに、地域の歴史資料を守り、そして継承していく意義を述べました。白石市民の皆さんや白石市教育委員会とともに文化財の保護をこれからも推進していきたいと思います。
     
    講演会の開催案内          江戸の商人から渡辺屋儀蔵宛の書状



  • アメリカ・シカゴ大学で THE UNIVERSITY OF CHICAGO 2015 Reading Kuzushiji Workshop を開催しました。
    昨年度に引き続き201561519日の5日間、シカゴ大学東アジア研究所と歴史学部主催の「THE UNIVERSITY OF CHICAGO 2015 Reading Kuzushiji Workshop(くずし字解読ワークショップ)」が開催されました。部門からは講師として荒武賢一朗准教授を派遣し、江戸時代の古文書解読についての講義を実施しました。参加者はシカゴ大学の教員・大学院生のほか、アメリカ各地の大学で日本研究をされている方々で合計14名の皆さんでした。1年前より日々勉強を重ねて飛躍的な実力アップを遂げた方、今回初めてくずし字の勉強を始めた方を含め、集中講義の成果を十分に感じることができました。専門分野は、思想史・女性史・美術史・仏教史・文学、そしてシカゴ大学で日本語を指導されている先生方など実に多彩な顔ぶれです。ワークショップ最終日にはシンポジウムがおこなわれ、古代仏教史や幕末維新期横浜の開港についての分析など重厚な成果が披露されました。今回も貴重な機会を与えてくださったスーザン・バーンズ氏(シカゴ大学准教授)をはじめ、関係者各位に厚く御礼を申し上げます。
     
    講義風景 
                シカゴ大学(図書館)



  • 温泉旅館の古文書展示をプロデュースしました。
    宮城県柴田郡川崎町青根温泉の不忘閣は、江戸時代には温泉の湯守を務めた老舗の温泉旅館です。離れの御殿をはじめとする建物は国の登録有形文化財に指定されています。古文書も多数所蔵されており、上廣部門開設当初より宮城資料ネットと協力して調査を進めてきました。昨年7月には、その成果報告も兼ねて、公開講演会「川崎のほこり〜ふるさとの歴史と文化〜」を開催しています。
    このたび、部門の高橋の担当で、御殿内での古文書展示を始めることにしました。この春から準備を進め、624日に完成しました。ガラスケース3つ分(各3段)のスペースに古文書15点を並べ、解説用のアクリルプレートを設置しています。古文書は主に江戸時代のもので、仙台藩主が来訪したことなど、青根温泉の江戸時代の歩みがわかる展示になっています。
    展示に際しては、不忘閣様はもちろん、川崎町の方々にもご協力いただきました。青根温泉は蔵王から7キロほどの位置にあり、火山活動による風評被害の影響も受けています。そうした地域に少しでも明るい話題を提供できればと考えています。歴史研究や古文書調査の成果を活かした各地でのこうした活動を、今後も続けていきたいと思います。
    青根温泉は仙台から車で1時間弱です。もちろん温泉自体も素晴らしく、宿泊もお勧めです。是非お越しいただき、知られざる温泉の歴史をご覧ください。なお、展示の模様は、『河北新報』7月6日朝刊社会面にて「古文書で浸る青根温泉500年」と題して報道されました。
     
    古文書展示のようす 



  • 古文書講座:白石古文書サークル、あらぶる古文書会が活動中です。
    今年度も引き続き、「白石古文書サークル」と「あらぶる古文書会」では、社会人向けの古文書解読の講座を開催し、ともに講師は部門准教授の荒武賢一朗が担当しています。白石古文書サークルは、毎月1回(基本的に第4水曜日午前10時〜12時)白石市中央公民館でおこなっています。テキストは、江戸時代白石の古文書を中心にしており、最近は商人の記録・書状を読んでいます。あらぶる古文書会は、毎月2回(基本的に第1・第3水曜日午後2時〜430分)仙台市青葉区の片平市民センターにて開講しています。仙台市内や宮城県下の古文書と並行して、江戸時代後期に日本人がアメリカ大陸に漂流した際の「漂流人口書」を解読中です。どちらの会も初心者から「達人」まで、古文書を愛好する皆さんが運営されています。継続的に少人数のグループで古文書を勉強してみたいという方、歴史・文化を学んでみようという方はぜひ見学にお越しください。

    白石古文書サークルの講座風景(2015128日)

  • 部門ニューズレター『史の杜』第3号を発行しました。
    4月24日、部門ニューズレター『史の杜』第3号が発行の運びとなりました
    2014年度の活動を「歴史資料保全活動」「講演会」「古文書講座」に分けて紹介しています。



  • 学生を対象に「古文書を読む会」(4年連続)をはじめました。
    4月23日(木)より、東北大学内にて、学生向けの古文書講座「古文書を読む会」をはじめました。部門開設以来続けている企画で、今年で4年目になります。主に大学2年生以上の初心者を対象に、人名・地名や往来物などの仙台に関係する文献を読みながら江戸時代の古文書に慣れ、くずし字の解読方法を学ぶことを目的にしています。日本史専攻以外の学生や留学生も参加し、少しずつ、楽しみながら勉強を進めています。年間を通して、毎週木曜日の午後に開催していく予定です。




    <2014年度の活動>

  • ドイツ・ベルリン自由大学日本学研究所で「日本―ドイツくずし字ワークショップ」が開催されました。
    201532日から6日、ドイツ・ベルリン自由大学日本学研究所で「日本―ドイツくずし字ワークショップ」が開催されました。部門から荒武賢一朗准教授が講師を務め、江戸時代から明治時代にかけての「くずし字」の基礎知識や、解読と研究の方法について授業をおこないました。参加者は、ベルリン自由大学の教員や大学院生の皆さんを中心に、ドイツ国内外から合計25名でした。古文書解読の講義とともに、皆さんそれぞれの研究テーマについても議論をおこない、ドイツにおける日本研究がハイレベルであると実感しました。その成果を含め、37日には国際シンポジウム「くずし字の学習と日本文化の理解・研究」があり、荒武「日記からみた幕末維新期の日本」のほか、美術・仏教・文化をテーマにした研究発表で、まさに日本文化の研究が深められたと思います。企画・運営をリードされたベルリン自由大学の皆様方に厚く御礼を申し上げます。

    ベルリン自由大学ワークショップの様子(2015年3月3日)



  • 利府町郷土資料館ミニ企画展「利府の古文書が伝える江戸時代―小野家文書の紹介U―」が開催されました。
    20141217日から2015211日まで、利府町郷土資料館平成26年度ミニ企画展「利府の古文書が伝える江戸時代―小野家文書の紹介U―」が開催されました。前年度のミニ企画展に続き今回も荒武賢一朗(部門准教授)が展示を監修し、利府町郷土資料館が所蔵する1000点以上に及ぶ小野家文書から、江戸時代の塩竃神社にかかわる史料を紹介しました。
    この期間の来館者数は786名で、予想をはるかに上回る皆さんにお越しいただきました。利府町民の皆さんをはじめ、宮城県内各地から多くの方々が興味深く展示を御覧になられたと思います。この場を借りて厚く御礼を申し上げます。

    展示の様子



  • 学生向け・市民向け古文書講座を開催しました。
    20144月より2015年1月まで、東北大学内で学生向け古文書講座「古文書を読む会」を開催しました。高橋が講師を務め、前期13回・後期12回の計25回開催しました。日本史以外を専攻する学生や留学生も交え、毎週江戸時代の名所図会や往来物を読み進めました。少人数ですが、毎回素朴な疑問なども出し合いながら楽しく継続してきました。また、2014年の春と秋には同じく東北大学内で市民向けの「上廣歴史資料学研究部門古文書講座」(全20回)を開催しました。春は友田、秋は高橋が講師を担当し、毎週40名ほどの方が熱心に勉強されていました。さらに、2015年1月には、仙台市博物館との共催で「はじめての「くずし字」―江戸時代の仙台を読む」を開催しました(全4回、会場は東北大学)。高橋と仙台市博物館職員が講師を務め、はじめて古文書に触れる方々にくずし字の成り立ちや解読のコツをわかりやすくお伝えしました。ご参加いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。
    学生向け古文書講座・仙台市博古文書講座は今年で3年目、上廣歴史資料学研究部門古文書講座は今年で2年目となりました。継続して参加され、古文書の解読がかなり上達された方もおられます。また、仙台市博古文書講座は参加50名の申込み制でしたが、多数の申込みにより今年も抽選となりました。1人でも多くの方に古文書に親しんでいただき、そこから広がる歴史の面白さをお伝えできるよう、これからも講座を続けていきたいと思います。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

    「はじめての「くずし字」―江戸時代の仙台を読む」のようす



  • 講演会「講座:地域の歴史を学ぶ ◎岩出山V 城―その知られざる歴史―」を開催しました。
    20141130日、大崎市岩出山公民館(スコーレハウス)にて「講座:地域の歴史を学ぶ ◎岩出山V 城―その知られざる歴史―」を開催しました。岩出山での講演会は3回目で、講演者・演題は次の通り。
     @菅野正道(仙台市史編さん室長)
      「戦国城館から近世城郭へ」
     A佐藤公保(米沢市教育委員会教育管理部文化課文化財担当)
      「米沢舘山城―伊達と上杉の足跡が残る城―」
     B菊地優子(元岩出山町史編さん専門員)
      「岩出山城―城と町の変遷―」
    菅野氏の講演は、中世から近世へ移行していくなかで城の役割はいかに変わっていったのかを時代の変遷とともに論じ、続く2講演への序章の役割を果たしました。佐藤氏の講演は、米沢舘山城が伊達氏の居城であるという説を文献から批判し、さらに発掘調査の成果からその実態を解明し、伊達から上杉へと領主が変わるなかで城がいかに変貌を遂げたのかを考察しました。菊地氏の講演は、中世から近世へと移る過程で、岩出山城がいかに変貌を遂げ、町はいかに整備されていったのかを主に現存する絵図をもとに考察しました。
    城への関心の高さからか、当日は、過去2回を大幅に凌ぐ260270名の方々にご来場いただきました。今回も前回、前々回同様、岩出山古文書会のみなさま、岩出山公民館の方々に多大なるご支援を賜りました。厚く御礼申し上げます。また、予想外の盛況のため、ご来場いただきました方々に種々ご不便をおかけいたしましたこと、この場を借りてお詫び申し上げます。

    会場のようす

    会場のようす(菊地講演)




  • 古文書講座:白石市図書館創立100周年記念事業「初めての古文書講座(夜の部)」、「白石歴史おはなし会:「商人の町」白石と江戸時代」を開催しました。
    宮城県下でも有数の伝統を持つ白石市図書館は今年で100周年を迎えました。その記念事業に部門も協力し、827日から1029日にかけての全5回(いずれも水曜日19:0020:30)で、「初めての古文書講座(夜の部)」を開講しました(会場:白石市図書館2階)。今回は、15名の皆さんと一緒に古文書解読の「イロハ」を学び、資料から読み取る歴史について講義をおこないました。
    また、同じく100周年記念事業として、113日(祝)には歴史講演会「白石歴史おはなし会」がおこなわれました(主催:白石市図書館、後援:東北大学東北アジア研究センター)。全体テーマは「「商人の町」白石と江戸時代」で、部門からは荒武賢一朗准教授が「江戸時代の白石と商人の活動―渡辺家文書調査の紹介を兼ねて―」と題して講演をしました。白石の商人たちの足跡が、古文書調査を進めることで明らかになってきました。当日は、90名を超える出席者があり、とてもにぎやかなイベントでした。古文書講座、そして歴史講演会については、白石市図書館の皆様方に大変御世話になりました。記して謝意を表します。ありがとうございました。

    古文書講座の様子

    白石歴史おはなし会



  • 公開シンポジウム「宮城発・自由民権運動再考」を開催しました。
    20141130日、東北大学片平キャンパスさくらホールにおいて公開シンポジウム「宮城発・自由民権運動再考」を開催しました。同シンポジウムは部門の共同研究「東北の自由民権運動」の一環として行なわれたものです。共同研究は、1970年代から1980年代にかけて一世を風靡した自由民権運動研究の再興をはかるとともに、東北近代史研究の活性化をもはかるもので、シンポジウムは宮城県下の自由民権運動、さらには仙台藩士出身の民権家千葉卓三郎や彼の起草したいわゆる「五日市憲法草案」を改めて考えようという意図のもと企画されました。当日の参加者は6070名ほど。演者・演題は以下のとおりです。
    @千葉昌弘(北里大学元教授)
    「宮城県の自由民権運動研究―その成果と課題―」

    A新井勝紘(専修大学文学部教授)
    「日本憲法史上における五日市憲法の意義」

    B松崎稔(町田市立自由民権資料館学芸員)                   「五日市学芸講談会と千葉卓三郎」

    C後藤彰信(宮城県農業高等学校教諭)
    「自由民権運動から初期社会主義へ―その接続の諸相―」

    千葉氏は全国的な自由民権運動研究の活性化のなかで宮城県ではどのような研究成果が生み出され、何が明らかになったのか、これからの課題は何なのかを論じられました。新井氏は昨今の改憲論議を念頭におきつつ「五日市憲法草案」の今日的意義を問い、明治161883)年の『朝野新聞』の記事から仙台における盲人や女性による民権結社の動きを紹介されました。松崎氏は、「五日市憲法草案」は五日市学芸講談会での討論をもとに千葉が起草したものという通説に再考を促し、千葉が五日市の人々に求めた議論の在り方とは何だったのか、五日市の豪農深沢権八は千葉の意を汲みいかに講談会を運営していこうとしたのかを考察されました。後藤氏は、社会主義の受容のされ方の変遷、初期社会主義者の世代論を切り口に、宮城において自由民権運動の成果はいかに初期社会主義運動に受け継がれたのかを考察されました。
    講演終了後に設けられた討論の席では、演者とフロアとの間、さらには演者間で活発な質疑が交わされ、潜在的には依然自由民権運動への関心が高いことをうかがわせました。

    討論のようす 



  • 柴田郡村田町で古文書講座を開催しました。
    8月7日〜10月14日まで、柴田郡村田町の村田町中央公民館にて古文書講座を開催しました。村田町との共催で、講師を担当したのは部門の高橋です。「昔の日本語を読みませんか?」をキャッチフレーズに、全6回にわたり仙台城下に関する地誌や、村田町に残る古文書を解読し、地名や人名、頻出表現のくずし字判読を目指しました。前年度末に続いての開講でしたが、歴史のある町だけにご自宅に古文書をお持ちの参加者もおられ、皆さん熱心に取り組まれていました。ご参加いただいた方々、準備にあたっていただいた方々に心より御礼申し上げます。

        
     古文書講座の案内



  • 部門スタッフの著書が刊行されました。
    部門高橋助教の著書『湯けむり復興計画 江戸時代の飢饉を乗り越える』(蕃山房、本体800円+税)が7月31日に刊行されました。 
    本書は、被災地の歴史を記憶にとどめるべく企画された『よみがえるふるさとの歴史』シリーズの第4巻です。江戸時代最大の災害は飢饉です。1780年代の天明飢饉では東北地方全体で約30万人の死者が出たと推定されています。どこか牧歌的にみえる温泉の歴史もまた、災害と無縁ではありませんでした。しかし、温泉で暮らす人々は長期的視野に立ち、温泉を活用した復興計画を立案し、地域の再生に挑んでいきます。本書では、仙台藩領内の秋保温泉・川渡温泉・青根温泉を取り上げ、江戸時代の人々の、いわば生存をかけた温泉利用の取り組みを紹介します。購入を希望される方は、高橋(022-795-3140)か蕃山房(090-8250-7899)までご連絡ください。
      



  • 市民向け古文書講座を開催しました。
    5月9日(金)〜7月25日(金)に東北大学川内北キャンパスにて「上廣歴史資料学研究部門古文書講座」を開催しました。本年度は、昨年度からの受講者に加えて、本年1月〜2月に仙台市博物館にて開催した古文書講座を聴講され、かつ古文書の勉強を継続したいという方々にも御参加いただきました。取り上げたテキストは幕末期の錦絵や世良修蔵の埋葬にかかわる公文書で、基本的な文字のくずしや文例に注意しながらこれらを解読しました。人数は最後までほとんど減ることもなく、毎回100名内外の方々が熱心に足を運んでくださいました。この場を借りて皆様に御礼申し上げます。




  • 9月20日、シンポジウム「東北の名所―松島・塩釜のあゆみ―」を開催しました。
    9月20日(土)東北大学川内北キャンパスB200教室にて、シンポジウム「東北の名所―松島・塩釜のあゆみ―」(交通史学会・上廣部門共催)を開催しました。交通史学会が例年開催している秋のシンポジウムの企画・運営を、学会会員である部門の高橋が担当して実施したもので、学会との共催イベントという、部門初の事業でした。シンポジウムの特色は、古代から現代に至る東北の名所の変遷を、1つの地域を対象に検証することにありました。対象とした松島・塩釜は距離的に近く、共に古代より歌枕の地として知られた名所で、江戸時代には多数の旅行者で賑わいをみせました。しかし、近代以降、鉄道の敷設や政府の国土計画が進められていく中で、両者の関係や名所としての地位に変化が生じていきます。こうした名所の変遷を、東北固有の要素と交通の動向に着目し、4つの個別報告で検証することにより、名所の歴史的展開が何によっていかに規定されるのかを参加者の皆様と共に検討しようと試みました。報告者とタイトルは以下の通りです。
      七海雅人「中世の松島―雄島海底板碑群の紹介を中心に―」
      高橋陽一「近世の松島と旅行者―名所雄島の石碑―」
      徳竹剛「宮城電気鉄道(仙石線)の敷設と沿線地域」
      安達宏昭「戦前・戦後の工業化構想と塩釜―港湾を中心に―」
    学会のシンポジウムではありますが、会員以外にも公開し、当日は約160名の方々にお越しいただきました。宮城県の方々にとっては身近なテーマということもあり、討論では様々な立場からご意見をいただき、地域の皆様の名所に関する疑問や思いを知ることができました。有意義で実りある時間を作ってくださった参加者の皆様に心より御礼申し上げます。 

    会場のようす

    討論のようす 



  • 古文書講座:白石市図書館創立100周年記念事業「初めての古文書講座(夜の部)」を開講しています。 
    宮城県下でも有数の伝統を持つ白石市図書館は今年で100周年を迎えました。その記念事業のひとつとして、827日から1029日にかけての全5回(いずれも水曜日19:0020:30)で、「初めての古文書講座(夜の部)」を開講しています(会場:白石市図書館2階)。「初めて」をタイトルに入れているように、初心者の方々を対象にしており、昼間はお仕事をされている方にもご参加いただけるよう、19時開始の講座にいたしました。今回、応募をされた15名の皆さんと一緒に2週間に1回のペースで、くずし字の解読について勉強をしています。




  • アメリカ・シカゴ大学でTHE UNIVERSITY OF CHICAGO 2014 Reading Kuzushiji Workshop を開催しました。
    201461620日、シカゴ大学東アジア研究所と歴史学部主催の「THE UNIVERSITY OF CHICAGO 2014 Reading Kuzushiji Workshop(くずし字解読ワークショップ)」がおこなわれました。部門から講師として荒武賢一朗准教授を派遣し、古文書解読についての授業を実施しました。参加者は、シカゴ大学の教員・大学院生のほか、アメリカ各地の大学で日本研究をされている方々、またオーストラリアやロシア、スイスから、合計14名の皆さんでした。出身国別では、日本、韓国、ニュージーランドの方々も含まれるので世界各地で日本の歴史・文化、そして古文書解読に関する注目が高まっていることがよくわかります。ワークショップ終了の翌日(621日)には、参加者を中心にミニシンポジウムがおこなわれ、中世瀬戸内海の海運、文学作品にみる江戸時代の社会状況など、興味深い研究発表が並びました。日本研究における国際交流をこれからも推進していきたいと思います。今回はスーザン・バーンズ氏(シカゴ大学准教授)の企画・運営によって盛会に終わりました。末筆ながらバーンズ先生はじめシカゴ大学の皆様方に厚く御礼を申し上げます。
     

    ワークショップの様子(2014年6月16日)
     
    シカゴ大学のキャンパス



  • 7月5日、川崎町で講演会を開催しました
    7月5日(土)、宮城県柴田郡川崎町の川崎町山村開発センター3階ホールにて、公開講演会「川崎のほこり〜ふるさとの歴史と文化〜」を開催しました。主催は上廣部門・川崎町教育委員会・宮城資料ネットです。近年川崎町で進められてきた歴史資料調査の成果をわかりやすくお伝えし、郷土の歴史について地元の皆様と共に考える機会をもちたいとの思いから、開催させていただくことになりました。
    講演では、最初に仙台市史編さん室長の菅野正道さんが「笹谷街道沿線の戦国志〜砂金氏の動向を中心に〜」と題して講演されました。川崎は、仙台と山形を結ぶ街道として重要であった笹谷街道の要衝でした。戦国時代にこの地域を治めた砂金(いさご)氏は、この街道交通を押さえることで経済基盤を確立しており、その居城であった県内屈指の山城前川本城(もとじろ)は、伊達政宗が最上氏との争いにおいて兵站基地として整備した可能性が見出せるというのです。戦国期の川崎地域の情勢について、新たな見解を提示する講演でした。
    続いて、部門助教の高橋が「江戸時代の青根温泉―湯守佐藤仁右衛門家の古文書から―」と題して講演しました。2012年から3度にわたり、町内の青根温泉佐藤仁右衛門家文書の調査が実施されました。高橋は本調査に参加する機会を得、その後古文書の解読に取り組んできました。本講演では、入湯料徴収や温泉税上納、共同浴場の実態など江戸時代の青根温泉の運営状況を紹介すると共に、温泉管理人の湯守を務めた佐藤家の交流関係の分析や飢饉時の佐藤家の活動分析から、江戸時代の温泉がいかにして成り立っていたのか、その一端を明らかにしました。今後も古文書解読を継続し、江戸時代における温泉の等身大の姿を浮き彫りにしていきたいと考えています。
    講演会当日は時折小雨の舞う天候でしたが、約200名の来場者に恵まれました。足元の悪い中お越しくださり、講演をお聞きくださった皆様に心より御礼申し上げます。また、講演会に先立ち、学生を含めた仙台から参加したメンバーで前川本城の見学会を行いました。壮観な戦国期の城跡を実際に見学することで、講演内容の理解も深まったように思います。ご案内くださった川崎町の方々にも感謝申し上げます。今後も古文書調査等、歴史を通じた活動で、町の皆様とのつながりを持ち続けていきたいと思います。

    巡見での記念撮影
     
    講演会のようす 



  • 部門ニューズレター『史の杜』第2号を発行しました。
    4月25日、部門ニューズレター『史の杜』第2号が発行の運びとなりました。2013年度の活動を「歴史資料保全活動」「講演会」「古文書講座」に分けて紹介しています。



  • 学生を対象に「古文書を読む会」をはじめました。
    4月24日より、東北大学内にて、学生向けの古文書講座「古文書を読む会」をはじめました。部門開設以来続けている企画で、今年で3年目になります。主に大学2年生以上の初心者を対象に、基本文例や仙台に関係する文献を読みながら江戸時代の古文書に慣れ、、くずし字の解読方法を学ぶことを目的にしています。日本史専攻以外の学生や留学生も参加し、少しずつ、楽しみながら勉強を進めています。年間を通して、毎週木曜日の午後に開催していく予定です。


  • 4月17〜19日、島根県・石見銀山資料館で古文書調査をおこないました。
    部門では昨年度から島根県大田市の石見銀山資料館において「石見国邇摩郡宅野浦・森山家文書」の調査をおこなっています。この森山家は日本海に面した宅野浦で江戸時代から明治時代にかけて商業を営んでおり、多角的な経営を展開していました。たとえば幕末維新期や明治時代前期には山形県庄内地方や秋田県との商品取引をおこない、石見国や山陰地方からは鉄や魚肥、一方の東北地方からは米がたくさん運送されました。森山家文書の整理は始まったばかりですが、資料館と部門の共同調査として今後も新しい歴史的事実の発見に努めたいと考えています。
      



    <2013年度の活動>

  • 仙台市博物館で上廣歴史文化フォーラムが開催されました。
    平成2629日(日)に、仙台市博物館で上廣歴史文化フォーラム(主催:公益財団法人上廣倫理財団、共催:仙台市博物館・上廣歴史資料学研究部門)が開催されました。テーマは「旅 ひとはなぜ行くのか―東北を見つめた人々―」で、仙台市史編さん室の栗原伸一郎氏と部門の高橋が講演しました。栗原氏の講演「世界・日本・奥羽をかけめぐった仙台藩士・玉蟲左太夫」では、激動の幕末にアメリカや蝦夷地などをめぐり、戊辰戦争にも身を投じた玉蟲のドラマチックな人生が、エピソードを交えて詳しく明らかにされました。高橋の講演「江戸時代の東北旅行―紀行文・道中日記にみえる松島―」は、松尾芭蕉の『おくのほそ道』を引合いに出しながら、松島・雄島を訪れた旅行者が目にした風景にどのような印象を抱いたのか、紀行文の分析をもとに明らかにするものでした。78年ぶりの大雪一過の中、128名の方にお越しいただきました。お聞き下さった皆様に心より御礼申し上げます。
         


     
  • 仙台市博物館で古文書講座を開催しました。  
    平成26117日より2月7日まで、仙台市青葉区の仙台市博物館で古文書講座「はじめて古文書講座」を開催しました。昨年に引き続いての開催で、毎週金曜日の午後13時30分から15時まで、部門と博物館のスタッフが講師を務め、計4回講義を行いました。今年の講座も初級者を対象に募集したところ、120名以上の応募があり、抽選の結果、講義室いっぱいの50名の方が受講されました。予習をしっかりこなすなど、皆さん熱心に取り組まれ、全4回皆勤の方が8割に上りました。熱意を無駄にしないよう、春以降継続の講座を開催できればと考えています。ご応募いただいた皆様、受講者の皆様、ありがとうございました。

       



  • 利府町郷土資料館ミニ企画展「利府の古文書が伝える江戸時代―小野家文書の紹介」を開催しました。  
    平成25123日より26日まで、宮城県宮城郡利府町の利府町郷土資料館にてミニ企画展「利府の古文書が伝える江戸時代―小野家文書の紹介」が開催されました。期間中には324名(子どもを含む)の来館がありました。来館者の皆様、関係各位に厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。小野家文書のほんの一部ではありましたが、「味噌の作り方」や「江戸時代の年貢」などをイラストや写真をまじえてわかりやすく解説できたかと思います。利府で大切に守られてきた古文書を皆さんに披露でき、とても有意義でした。
     
      



  • 大崎市岩出山で講演会を開催しました
    121日、部門・「岩出山古文書を読む会」の主催、大崎市岩出山公民館との共催というかたちで、岩出山地域福祉センターのホールにて「講座:地域の歴史を学ぶ ◎岩出山U―戦乱と地域史」が開催されました。今回は東北芸術工科大学芸術学部歴史遺産学科から准教授の佐藤健治先生をお招きし、「慶長出羽合戦と伊達政宗」と題してご講演いただきました。「東の関ヶ原」と言われる慶長5年(1600)の慶長出羽合戦において、伊達政宗が生き残りと勢力拡大をかけて、いかに行動したかを分析した興味深いお話でした。部門からは友田昌宏助教が「戊辰戦争とその影響―岩出山伊達家の場合―」と題して、明治4年(1871)にはじまる岩出山伊達家の北海道開拓移住について戊辰戦争の影響という視点を重視しながら検討を加えました。当日は132名の方がご参加くださり、会場は大盛況でした。そのため机が足らなくなり、一部の参加者の方にご迷惑をおかけする結果になりましたこと、ここにお詫び申し上げます。また、ご多忙のなか遠路お越しくださいました佐藤先生、今回も多大なるご協力を賜りました「岩出山古文書の会」の皆様、共催の岩出山公民館の担当の方々に御礼申し上げます。

         



  • 東北大学片平まつりに出展しました。
    10月12〜13日、東北大学片平キャンパス(仙台市青葉区)で「東北大学片平まつり」が開催され、部門では「古文書を読んで歴史を知る」と題した展示を行いました。展示は、「歴史資料保全活動の紹介」(パネル)と、「古文書を読んでみよう」の2つからなり、後者は変体仮名一覧のパネルを参考に自分の名前を崩し字で書いてみるという体験コースでした。来場者には親子連れが多く、子供たちは筆ペンを使って熱心に自分の名前を書いていました。用意していた崩し字筆記技能の認定証130枚がすべてなくなるほどの盛況ぶりでした。
      
     自分の名前の筆記にチャレンジする子供たち



  • 「講座:地域の歴史を学ぶ 鬼首」を開催しました。
    10月6日、宮城県大崎市鳴子温泉鬼首の洞雲寺本堂において、部門と岩出山古文書を読む会が主催する「講座:地域の歴史を学ぶ 鬼首」を行いました。この講座では、永井康雄・山形大学教授をお招きし、鬼首地区の歴史建築物調査の事例、および民家の保存・活用に関する地域の取り組み方についてご講演をいただきました。また、部門准教授・荒武賢一朗の講演では、古文書から鬼首地区の歴史的特色を明らかにしました。当日は予想をはるかに超える116名の参加者があり、鬼首の歴史・文化に対する関心の高さを知ることができました。貴重なお話をいただいた永井先生、企画・準備の段階からご協力をいただいた地元の皆様方、岩出山古文書を読む会の皆様に厚く御礼を申し上げます。
       



  • 新たにスタッフが加わりました。
    10月1日より、新たに友田昌宏助教が着任しました。専門は近代政治史です。どうぞよろしくお願いいたします。


  • 古文書グループの活動紹介:片平市民センターで勉強会が行われています。
    仙台市在住の方々を中心に古文書の勉強会(「あらぶる古文書会」)が行われています。部門からは講師を派遣し、毎月2回の割合で仙台市青葉区の片平市民センターにて10名の勉強会メンバーとともに江戸時代の記録を読んでいます。参加者は「自称初心者」から「ベテラン」まで、くずし字に魅了された皆さんで同会のさらなる発展が期待されます。 


  • 古文書講座:白石古文書サークルが発足しました。
    925日(水)から毎月1回のペースで古文書学習を行う「白石古文書サークル」がスタートしました(会場:白石市中央公民館)。今年1月から3月の「初めて古文書講座」、5月から7月の「古文書講座初級入門編」に参加をされた方々から、くずし字の勉強を続けていきたいとのご要望が寄せられました。そこで希望者の皆さん12名で「白石古文書サークル」を結成されました。部門からは講師を派遣し、地域の歴史資料について学習する場を作っていきたいと考えています。


  • 宮城県丸森町で歴史資料保全活動を行いました。
    921日(土)に、宮城県伊具郡丸森町の宗吽院で、歴史資料保全活動を行いました。宮城資料ネット事務局長佐藤大介先生の講義受講生を中心に約20名が集まり、部門スタッフも参加しました。宗吽院は江戸時代に仙台藩領南部の修験寺院を統括する立場にありました。宝物庫からは京都の聖護院との関係を示す古文書など、修験ならではの活動がわかる興味深い古文書が多数確認されました。今後、地域おこしへの活用などが期待されます。
      
    宗吽院          古文書の撮影



  • 古文書学習:ドイツハイデルベルク大学古文書ワークショップを開催しました。
    91620日、ドイツ・ハイデルベルク大学日本学科(日本学研究所)において、古文書ワークショップを開催しました。これは部門で目標としている古文書研究の国際的普及を推進する教育プログラムで、海外で活動されている研究者や大学院生をサポートするためのものです。今回は14名の方々が受講し、ハイデルベルク大学のほか、ベルリンやハンブルクといったドイツ国内の大学院生たち、またイギリスやスイスの若手研究者、アメリカからの出席者もありました。古文書を学ぶ皆さんですから、もちろん日本語は堪能で、ワークショップの成果を活かして今後さらなる研究の飛躍が期待されます。
        



  • 資料保全活動:東松島市K家
    96日(金)東松島市のK家を訪問し、同家に伝来した歴史資料約30点の調査をいたしました。8月中旬に御当主から部門研究室にお電話があり、実際に資料を見せていただくことになりました。もともと白石の片倉家配下の武士だったK家は、江戸時代に当地へ移住をして、代々資料を大切に守ってこられました。今後、部門では宮城歴史資料保全ネットワークと協力して、写真撮影や文書目録の作成に取り組んで参ります。




  • 古文書実習を行いました。
    828日(水)から30日(金)の3日間、東北アジア研究センターさくら棟において大学生・大学院生を対象にした古文書調査実習を行いました。参加者は東北大学・東北学院大学・宮城学院女子大学で日本史を専攻する総勢16名です。今回は白石市教育委員会のご協力を得て、白石の商人文書を整理し、1点ずつ概要がわかるように調書(目録化)を作成しました。今回の調査でおよそ600点余りの目録化が可能となりました。参加者のうち半数は初めて「本物の古文書」に触れたようで、資料の扱い方や目録の作り方などを一所懸命勉強してくれました。 
     



  • 東北歴史博物館で歴史資料保全活動を行いました。
    8月24日(土)から26日(月)まで、宮城県多賀城市の東北歴史博物館で岩手県陸前高田市吉田家文書の整理作業を行われ、部門スタッフも参加しました。吉田家は江戸時代に仙台藩領の気仙郡の大肝入をつとめており、同家文書の史料的価値は専門家の間でも高く評価されています。今回の作業では、関東・関西方面からの参加者を含めた計38名によって、段ボール14箱分の古文書の撮影作業が実施されました。撮影画像は、陸前高田市での歴史文化を活かした復興事業に役立てられる予定です。

    古文書の撮影作業


  • 公開講演会「よみがえる村田の歴史〜江戸時代からのメッセージ〜」を開催しました 
    6月29日(土)に、宮城県柴田郡村田町(道の駅「村田」歴史と蔵のふれあいの里村田町物産交流センター)にて、部門主催の公開講演会「よみがえる村田の歴史〜江戸時代からのメッセージ」を開催しました。NPO法人宮城歴史資料保全ネットワークや村田町の活動によって確認された旧家山田家の古文書分析をもとに、東北大学の佐藤大介准教授と千葉大学の小関悠一郎准教授が講演を行いました。江戸時代前期の山田家の活動や酒造業の状況、さらには山田家の蔵書のもつ意義やそこから伺える当時の学問の状況など、これまで知られていなかった山田家と村田町の歴史が明らかにされました。来場者は約140名で、会場に収容できないほどの盛況ぶりでした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。



  • 仙台市民向け古文書講座を開催中です
    5月8日(水)より、東北大学川内北キャンパスにて「上廣歴史資料学研究部門古文書講座」を開催しています。本講座は、1月〜2月に仙台市博物館にて開催した古文書講座に対し、継続を希望する声が寄せられたことから開講したものです。内容は引き続き初級者向けで、「候文」などの基本文例を解読するほか、仙台城下に関する地誌をテキストとして読み進めています。受講者を2班に分け、各班隔週での開催です。受講者は計約100名で、皆さん熱心に取り組まれています。7月末まで開催する予定です。



  • 2013年4月25日 学生向け古文書講座をはじめました。
    昨年度に引き続き、東北大学内で学生向けの古文書講座(「古文書を読む会」)をはじめました。他大学の方や昨年度から引き続き参加されている方もいます。初級者向けの講読会ですので、基本文例の解読からはじめて、後に仙台藩に関する文献も読んでいきたいと思います。毎週木曜日の午後、90分間開催していく予定です。



<2012年度の活動>
  • 2013年1月31日 部門ニューズレター『史の杜』を発行しました。
    2012年4月から12月までの活動記録を紹介しています。
    ダウンロード


  • 2013年1月 仙台市で「はじめて古文書を読む」を開催しています。
    2013年1月16日より、仙台市博物館で古文書講座「はじめて古文書を読む」を開催しています。本講座は部門と仙台市博物館の共催で、2月27日までの間に計5回行われる予定です。初めて古文書を勉強する方、または初級者が、古文書の解読に不可欠な崩し字と独特な文体に触れ、本格的に古文書について学ぶためのきっかけをつかむことを目的にしています。当初、25名程度の受講者を募集したところ、予想をはるかに上回る140名以上の応募が寄せられました。このため、第1回は博物館ホールで開催し、2回目以降は2班に分けて講座を実施しています。受講者が全員で古文書の解読文を読み上げる際には、講義室の外にまで声が響き渡っており、圧巻です。
     
    「はじめて古文書を読む」のようす 


  • 2013年1月 白石市で「初めての古文書講座」を開催しています。
    2013年1月16日、白石市教育委員会生涯学習課と連携して、白石市中央公民館で「初めての古文書講座」を開始しました。この講座は、その名の通り、今まで勉強したことはないが古文書に関心がある、古文書を読んでみたいという人々を対象にしています。受講生は、白石市および近隣に在住される18名です。講座は3月13日まで月に2回のペースで合計6回の予定を組んでおり、歴史豊かな白石にかかわる史料をテキストに勉強をしていきます。

    「初めての古文書講座」のようす


  • 2012年12月1日 部門主催の講演会「講座:地域の歴史を学ぶ」を開催しました。
    大崎市岩出山公民館にて、講演会「講座:地域の歴史を学ぶ」(上廣歴史資料学研究部門・岩出山古文書を読む会共催)を開催しました。本会は、部門が主催する最初の講演会となりました。講演は2本立てで、はじめに東北大学大学院文学研究科の堀裕准教授が「多賀城廃寺を考える」と題し、8世紀に多賀城に付設された多賀城廃寺について、伽藍配置や仏像の配置、塔の景観といった観点からその建立の背景や役割を明らかにしました。次に、部門の荒武准教授が「近世大名一門衆の「領政」機構ー岩出山「国井家文書」に学ぶー」と題し、岩出山伊達家家中の国井家の記録から具体例を挙げつつ、歴史資料の魅力や地域史の醍醐味・学び方について説明しました。歴史研究を行う上での手がかりにもなる両講演に対し、50名を超える市民の参加者からは多くの質問や意見が寄せられました。



    講演のようす  


  • 2012年11月25日 上廣歴史文化フォーラムが開催されました。
    仙台市博物館ホールにて、上廣歴史文化フォーラム(主催上廣倫理財団、共催仙台市博物館)が開催されました。本フォーラムは、慶長遣欧使節派遣後400年を来年に控えたプレ企画を兼ね、平川教授が「スペインの世界征服に立ち向かった豊臣秀吉」と題して講演を行いました。参加は事前の申込制でしたが、定員を上回る聴講希望が寄せられ、会場は満席となりました。講演内容は、豊臣秀吉の対外政策を16世紀のヨーロッパ列強の動向を踏まえた新たな視点から捉え直そうとするもので、平川教授はこれまで注目されてこなかった史料を活用し、スペイン・ポルトガルの世界征服構想が秀吉の対抗心を呼び起こし、彼の東アジア全域の征服構想を生み出したという新解釈を提示しました。

    講演のようす



  • 2012年10月2日 部門のホームページを開設しました。
    部門の事業やスタッフの紹介、活動内容について随時更新していく予定です。


  • 2012年9月 歴史資料保全活動に協力しています。
    部門開設以来、NPO法人宮城歴史資料保全ネットワークが実施している歴史資料の保全活動に協力しています。4・5月には仙台市若林区の洞林寺、5〜8月には宮城県川崎町青根の佐藤家、8月には宮城県村田町の山田家での作業に同行しました。また、9月下旬からは栗原市の大津家文書の整理にも携わっています。

    川崎町青根佐藤家の調査


  • 2012年9月10日 研究室を移転しました。
    東北アジア研究センター(川北合同研究棟)の改修工事にともない、部門の研究室を経済学研究科509号室に移転しました。移転期間は未定です。宛先、メールアドレス等の連絡先に変更はありません。


  • 2012年5月25日 部門設置記念講演会が開催されました。
    東北大学東京分室において、東北アジア学術交流懇話会・東北大学東北アジア研究センター上廣歴史資料学研究部門設置記念公開講演会が開催されました。平川新「日本とロシアの古文書から見えてくる『帝国』の姿」、チョローン・ダシダワー(ウランバートル大学教授)「モンゴルの日本人抑留者」の2つの講演があり、終了後には懇親会も行われました。 
     
     講演する平川教授


  • 2012年5月 古文書講座を始めました。
    4月26日から東北大学内で「古文書を読む会」を開始し、5月17日からは宮城県大崎市の「岩出山古文書を読む会」に講師を派遣しています。1〜2週間に1度のペースで、学生から社会人まで幅広い年代を対象に、崩し字や古文書の基本的な解読法を講義しています。


  • 2012年4月1日 部門が開設されました。 
    2012年4月1日、東北大学東北アジア研究センター上廣歴史資料学研究部門が発足しました。4月9日には、丸山登上廣倫理財団事務局長と佐藤源之東北アジア研究センター長による調印式が挙行されました。  

    調印式後の記念撮影